こんにちは!
義肢装具士科4年制の山本です。
今回は、1年生の授業「装具製作実習」についてご紹介します。

この授業では、「下肢装具」「上肢装具」「体幹装具」の基本的な採型方法や製作工程を学びます。
装具とは、ケガや病気で手足の動きが制限された方の身体を支え、動きを助けるための大切な道具です。
患者さん一人ひとりの体に合わせて作るため、採型の正確さや加工の丁寧さがとても重要になります。
1年生はまだ採型や製作に慣れていませんが、みんな真剣な表情で石膏を扱い、形を整え、仕上げ作業に取り組んでいます。
最初は難しく感じても、実際に自分の手で形ができあがっていく過程を体験すると、「もっと上手くなりたい!」という気持ちが自然と湧いてくるようです。

実際の採型や製作の過程には、教科書には載っていない“コツ”がたくさんあります。
石膏の硬さを見極めるタイミングや、刃物の動かし方、装具の縁の削り方など、経験を通してしか身につかない部分が多くあります。
私たち教員は、そのような実践的な知識を少しでも学生に伝えたいと考えています。
義肢装具士の仕事は、人の生活を支える“ものづくり”の仕事です。
この実習を通して、学生たちはその第一歩を踏み出しています。
高校生の皆さんも、手を動かすことが好きな方や、人の役に立つ仕事に興味がある方は、ぜひ義肢装具士の世界を覗いてみてください。