神戸医療福祉専門学校三田校には兵庫県外はもちろん京都府北部などの様々な地域から入学実績があり、様々な地域で医療従事者として活躍している卒業生がいます。
今回は2012年度に神戸医療福祉専門学校三田校の理学療法士科(4年制)を卒業し、現在は姫路市にある医療法人社団 青山会 リコルスクリニックで理学療法士として活躍している松本 唯さん(京都府立西舞鶴高等学校 出身)にインタビューしてきました。

Q1.理学療法士を目指そうと思った理由は?
松本さん「高校生の時、アルバイト先の先輩から理学療法士という職業について教えてもらったことがきっかけです。
理学療法士の仕事について調べるうちに、小学生の時に亡くなった曾祖母の事を思い出し、「自宅で生活したいと思っている方の手助けがしたい!」と思うようになりました。」
Q2.リコルスクリニックで働きたいと思ったきっかけは?
松本さん「専門学校4年生の臨床実習でお世話になったのがこちらでした。
病気をされた方が、自宅に帰るため、また自宅での生活を続けていくためにリハビリをされている様子がとても印象的でした。理学療法士と患者さん、ご家族の方がみんな笑顔でリハビリをされていて、そのアットホームな雰囲気がとても素敵だと思ったからです。また病院内だけでなく、患者さんのご自宅に伺う訪問リハビリにも力を入れており、自身の目指したきっかけである、自宅で生活している方を支えられる環境があることに魅力を感じたのも、こちらで働きたいと思ったきっかけの1つです。」
Q3.ズバリ、理学療法士ってどんな仕事?
松本さん「理学療法士は患者さんと一緒に悩み、一緒に考える仕事だと思っています。
患者さん一人一人が抱える悩みや問題を同じ目線に立ち考えるからこそ、回復できた時の喜びを一緒に分かち合うことが出来る仕事だと思います。」

Q4.理学療法士の大変さ、やりがい、魅力などを教えて下さい。
松本さん「大変な部分は、まだまだ自身の知識不足・技術不足を考えさせられる部分があることです。
もっと良い方法があるのではないかと常に考えながらリハビリを行っています。
そんな中でも、患者さんやご家族の方と何気ない時に笑ったり、「松本先生にリハビリしてもらって良かった」と言われたりすると嬉しいですし、患者さんがもとの生活に戻られた時はとてもやりがいを感じます。」
Q5.仕事をする上で、心がけていることや大切にしていることは何ですか?
松本さん「患者さんと治療目標を一緒に決めることと出来る限り笑顔で仕事をすることです。
目標を一緒に決めることで、患者さんのリハビリに対する意欲も高くなりますし、効果も高くなると思っています。
リハビリは患者さんにとって大変なことも多いですが、自身が笑顔で接する事で、楽しさも感じてもらえればと思っています。」
Q6.忘れられないエピソードはありますか?
松本さん「訪問リハビリを始めた時、娘様と同居されている高齢男性の家に伺いました。
徐々に体調が悪くなり、十分なリハビリを出来ずにお別れをすることになってしまったのですが、後日、娘様からお手紙を頂きました。そこにはその患者さんがリハビリの時間を楽しみにして下さっていたこと、娘様ご自身も自分の娘が来てくれているように感じて下さっていたことを知り、とてもありがたく感じました。もっと努力し、常に患者さんとの最善の関わり方を考えていこうと改めて考えることができました。」

Q7.学生時代の学びで役立っていることは何ですか?
松本さん「多くの医療福祉を目指す学科があり、また他学科と交流する機会もあった事で、他学科の専門性について学生のうちから知ることができました。
一人の患者さんを多職種の方と共に支える“多職種連携”について、学生のうちから経験できたことは就職してからも役立っています。」
Q8.今後の目標や、挑戦したいことを教えてください。
松本さん「現在は “通所リハビリテーション”という施設で働いています。
当施設を利用されている方は、身体の動きにくさなどを感じながらも自宅で生活されている方々です。少しでも快適に楽しく生活できるようにお手伝いできればと思っています。また、自身が理学療法士となって10年目となり、今までは先輩方から教えてもらうことが多かったのですが、今後は自分が後輩に教えられるよう、人材育成にも関わっていきたいと思っています。」
Q9.理学療法士を目指す皆さんにメッセージをお願いします。
松本さん「働き始めてからも勉強の大切さを感じるため、大変なことも多い仕事です。
でもその分、やりがいも多い仕事だと思っています。
リハビリは病気直後からお別れの時まで長い期間、患者さんと接することが出来る仕事だと思っています。患者さんは不安や焦りを感じていらっしゃる方が多いので、その様な気持ちに寄り添って励ますことが出来る理学療法士を目指して頑張って欲しいと思います。」
