こんにちは、義肢装具士科です。
今回は、大阪マラソンや神戸マラソン、さらにホノルルマラソンなど、精力的に参加をされている義足ランナー、松本さんをご紹介します。
松本さんは、本校の義肢装具士科のモデル患者さんとしてお越しいただいています。
9才から義足ユーザーに。
生まれつきの肉腫という、足が腫瘍で腫れてくる病気が原因で、9才で右下腿切断をすることに。生まれてすぐ切除はしていましたが、再発したのです。
義足生活が始まると運動しない生活へと変わっていきました。
当時義足でスポーツという発想もなく、小学校では体育授業はすべて見学。元々、はしることは得意でしたが、危険だという事で運動をさせてくれませんでした。普通に友達と遊び回り少しは走れる様にもなりましたが、本格的にスポーツに打ち込むには至りませんでした。
大学を卒業し、家電の営業マンとして頑張っていましたが、仕事中に怪我をして、切断部分に傷ができてしまい、入院。
そこから、安全面を考えて座って出来る仕事に転職をしました。ますます、身体を動かす機会は減っていきました。
仕事が落ち着いた頃、義足ユーザーのモデル患者として声をかけていただき、神戸医療福祉専門学校三田校との関わりがスタートしました。
三田校のモデル患者には、元義足アスリートも。
三田校に、自分と同じように義足ユーザーのモデル患者として来ていた方の中には、アスリートとして世界大会に出ていた方もおり、自分もスポーツに挑戦してみたい!という意欲が湧いてきたのを覚えています。
当時、スポーツ用義足で活躍していた義肢装具士科の内田先生が三田校におり、協力をして下さいました。
初めて、スポーツ用義足を使い、走った時は「風を切って走ることが気持ち良い!」と感じました。
ただ、今まで全く走ることすらしていなかった身体だったので、1分半ほどで息は上がり、筋肉も使いものにならず…少しずつ練習を重ねていきました。
ジョギングから始め、フルマラソンへの挑戦へ
内田先生の協力もあり、始めは少し走れるようになれたら嬉しい、という気持ちだったのが、何かに挑戦したいという気持ちに変化し、三田校との出会いから約4年の2011年、神戸マラソンへの出場を決めました。内田先生にも、始めは「冗談でしょ?」と言われましたが、練習を重ね、当日は無事に完走することができました!
そこから、2013年にはホノルルマラソンでタイムを更新し、毎年抽選が当たれば、神戸マラソンや大阪マラソンへ出場をするように。
義足1本で人生が変わった
決して、アスリートではないですが、スポーツをすることで自分の人生は大きく変わりました。特にランニングイベントは、健常者の方と共に走れる場であり、お互い声をかけ合いながら走ることで前向きな気持ちにもなることができます。
もちろん、義足アスリートとして挑戦されている方もいますが、僕のように一般の義足ユーザーにとっても、スポーツを楽しめるということは人生の励みです。
三田校との出逢いに感謝しています。
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松本さん、ありがとうございました!
本校では、松本さんのようにスポーツを生きがいとしている義足ユーザーの患者さんとの共にジョギングができるランニングイベントや、
年に1回のパラスポーツ競技会などで交流をさせていただく機会があります。
また、普段から義足ユーザーの患者さま多数お越しいただき、製作実習を行っています。
その製作実習の授業見学もできるオープンキャンパスを開催中!ぜひお越し下さいね。
6月24日(日) 13:00~16:00 『義足の組み立てに挑戦!』
7月7日(土) 13:00~16:30 『AO入試対策講座~採型~』
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