
少子高齢化が叫ばれる日本では、介護や高齢者福祉はなくてはならない仕事です。高齢者福祉に限らずとも、児童福祉や身体障害者福祉も、常に必要とされている福祉です。
支援を必要をしている人に援助をすることは勿論、さらにその先の「自立した生活」を目指すことが、今、求められている福祉の仕事だと言えます。
今回は、大きく介護・保育系、看護・支援系、相談・指導系に分けて、それぞれがどういった仕事をするのかを解説します。
目次
福祉の仕事とは
「福祉」とは、最低限の幸福・社会的援助を提供する理念を指します。その中で、援助を必要とする人に援助を提供する仕事が、福祉の仕事になります。
福祉の仕事は、保育士・介護福祉士・ケアマネージャーなど様々ですが、共通して言えるのは「人の助けとなる仕事」です。
また、高齢者だけではなく、子どもから現役世代問わず幅広く援助する仕事もあります。
【参考URL】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/index.html


福祉の仕事の種類
福祉の仕事は、以下の2種類に分かれます。
- 介護・保育系の仕事
- 介護福祉士・ケアマネジャー・保育士
- 相談・支援系の仕事
- 社会福祉士・精神保健福祉士・児童指導員・心理カウンセラー
どれも、支援が必要な人の手助けをする大切なお仕事です。
それでは早速次の項目で、それぞれの仕事について、主な仕事内容とそのなり方・必要な資格について説明していきます。
介護・保育系の仕事
少子高齢化の日本では、介護の仕事はなくてはならないものです。直接介護する介護福祉士だけでなく、本人や家族にアドバイスするケアマネージャーも重要な仕事です。
また、保育士も今の日本になくてはならない大切な仕事です。
介護福祉士
介護福祉士の仕事内容は、大きく分けて「身体介助」と「生活援助」に分けられます。
「身体介助」とは、身体に触れる介助の事を指し、食事・着替え・排泄・入浴・歯磨きや洗顔、移動に伴う車いすへの移乗や歩行の介助などを行います。
「生活援助」とは、生活していくうえでの必要な介助を指し、部屋の清掃・買い物・食事の準備など、身の回りの介助を行います。
また、直接の介護だけでなく、嚥下機能についてのアドバイスや介護用品の使い方など、必要となる知識や技術を、介護される本人の状態や介護する場所などに配慮したうえで、家族にアドバイスする必要もあります。
介護福祉士になるには
介護福祉士になるには、「介護福祉士」の国家試験に合格し、介護福祉士の資格を取得する必要があります。
介護福祉士の受験資格を得るには、介護福祉士の養成施設または福祉系の高等学校を卒業。
または、3年以上の実務経験があり、介護福祉士実務研修の資格を取得することで受験資格が得られます。
令和3年6月末日時点で介護福祉士は1,811,985人が資格登録されています。
ケアマネージャー
ケアマネージャーは介護支援専門員とも呼ばれ、介護のケアプランの作成や、事業所や施設との調整が主な仕事です。
ケアプランとは、介護を受ける側に必要なものと達成すべき目標は何かを考え、日常生活を送れるようにするプランのことです。
事業所や施設との調整とは、具体的に、訪問介護やデイサービスの紹介など、介護を受ける側とサービスを提供する側との仲介役の仕事です。
ケアマネージャーになるには
ケアマネジャー(介護支援専門員)になるには、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要があります。
さらに介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格を得るには、定められた国家資格を取得し、5年以上の実務経験を積む必要があります。
定められた国家資格とは主に以下の通りです。
- 医師・薬剤師
- 歯科医師・歯科衛生士
- 保健師・看護師・准看護師
- 理学療法士・作業療法士
- 介護福祉士・社会福祉士
- 視能訓練士・言語聴覚士
- 管理栄養士・栄養士
保育士
保育士の仕事は、子どもを預かることは勿論、基本的な生活や社会性を覚えさせることも大事な仕事です。
子どもにとって保育園は初めての社会生活の場となり、保育士は遊びやふれあいを通して心身の発達を促します。
そして、保護者とも密に連絡をとり、保護者が不安に思う事や悩みに対してアドバイスをすることも仕事になります。
そうした仕事以外にも、配布物を作ったりイベントの計画や研修など、仕事内容は多岐にわたります。
保育士になるには
保育士になるには「保育士」の資格が必要で、その取得方法は2つあります。
1つ目は、大学、短大、専門学校などの保育士養成施設で定められた課程を修了すること。
そして2つ目は、保育士試験を受験して合格することです。
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高齢者・子ども・現役世代を支援する相談・指導系の仕事
相談・指導系の仕事には、社会福祉士や児童指導員、心理カウンセラーの仕事があります。
高齢者だけでなく、子どもや現役世代で支援を必要とする人に対しても重要になる仕事です。
社会福祉士
社会福祉士はソーシャルワーカーとも呼ばれます。
高齢者や身体障害者など、日常生活を困難に感じる人の相談にのり、指導やアドバイスを行います。
介護や障害者支援だけでなく、生活保護や児童福祉も対象になります。
福祉施設などと連携を取り、介護保険制度や助成金の案内や老人ホームなどへの入居の案内などを行います。
社会福祉士になるには
社会福祉士になるには、「社会福祉士国家試験」に合格する必要があります。
その受験資格を得る最短ルートは、福祉系の大学などで指定科目を履修することです。
が、相談援助業務などの実務経験があれば、一般養成施設などで必要なカリキュラムを履修することで受験資格の取得することができます。
児童指導員
児童指導員は、児童福祉施設を利用する子どもを援助・指導・育成する仕事です。
児童養護施設や児童発達支援センター・放課後デイサービスなどで、学習指導や生活上のアドバイスを行い、児童の成長を支援します。
また、保護者と面接を行うことも児童指導員の大切な仕事です。
児童指導員になるには
大学で教育学部、心理学部、社会学部、社会福祉学部のいずれかを卒業すれば、児童指導員になることができます。
また、教員免許や社会福祉士などの資格取得者も同様に、児童指導員になることが可能。
これらの学部を卒業していない、または資格を持っていないという人でも、児童福祉施設で2年または3年以上の実務経験があれば児童指導員として働くことができます。
精神保健福祉士
精神保健福祉士とは、精神障がい者とその家族の生活を支援する仕事です。
精神障がいを抱えた人が日常生活を送るための訓練を行ったり、家族の相談に乗り、助言したりします。
そのほか、利用可能な公的支援制度の紹介や就労支援など多岐にわたる仕事内容で、精神障がい者とその家族の人生をサポートするのが精神保健福祉士の役割です。
精神保健福祉士になるには
精神保健福祉士になるためには、精神保健福祉士国家試験に合格しなければなりません。
精神福祉士国家試験の受験資格を得るには、以下のいずれかの方法があります。
- 四年制大学で指定科目を履修
- 短期大学で指定科目を履修、1年または2年以上の実務経験を積む
- 精神保健福祉士短期養成施設を修了
- 精神保健福祉士一般養成施設を修了
心理カウンセラー
心理カウンセラーは、不登校や摂食障害、ひきこもり、PTSDなど様々な精神的問題を抱える人をサポートする仕事です。
カウンセリングを中心とした認知行動療法など、専門的な技術で相談者の悩みや問題を解決します。
心理カウンセラーが活躍する場は、医療機関だけでなく、学校や企業など様々な場で活躍できます。
心理カウンセラーになるには
資格を持っていなくても、心理カウンセラーを名乗ることは出来ます。
しかし「公認心理師」や「産業カウンセラー」などそれに携わる資格を持っていることは、心理カウンセラーとしての知識や技術の証明となります。
特に、公認心理師は2018年に第1回試験が行われたばかりの国家資格であり、取得しておけば今後心理カウンセラーとして就職するのに有利になることが期待できます。
福祉の仕事のやりがいとは?
福祉の仕事は、今まで国を支えてきた高齢者から、これから日本の未来をつくっていく子どもたちまで、社会を守る大切な仕事です。
その人にとって本当に必要な支援を行うので、役に立っていると実感しやすく、他の人の人生に深く関われるという喜びがあります。
困っている人に手を差し伸べ、「ありがとう」と言ってもらえる喜びこそが、福祉の仕事最大のやりがいだと言えるでしょう。
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まとめ
福祉に携わる仕事が、それぞれどういった仕事をするのかを解説しました。
支援を必要とする人にとって、必ずしもどれかひとつだけが必要という訳ではなく、支援が必要な人の事情や状態によって、それぞれ求められる仕事があります。
どの仕事も一度やったらそれで終わりではなく、その先にある「自立した生活」を目指すことが、今、求められている福祉の仕事であり、福祉の本質と言えます。
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監修・運営者情報
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