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【スペシャル企画】介護教員の思い出に残る現場エピソード№2~障がい者施設での思い出~

介護福祉士科/中央校

2024.9.14

皆さん、こんにちは。神戸医療福祉専門学校中央校の介護福祉士科教員 粟内です。今回は私の現場での思い出に残るエピソードをお伝え出来ればと思います。

障がい者入所施設に入職して暫くした頃、デイサービスを利用していたAさんが入所する事になりました。Aさんは私と同い年の男性で、当時22歳。新しい担当利用者として受け持つことになりました。

Aさんの母親とは、デイサービスを利用している頃からよく話していて、担当について挨拶をした際に、「本人も喜んでいると思います。同い年ですもんね。大人なので、色んなこと体験してほしいなと思っています。」と言っていたことを覚えています。

担当を受け持ち、3か月が経過した頃、母親から「淡路島に温泉できたらしいんやけど、良かったらAと一緒に行ってみませんか?」と誘われました。Aさんは温泉が好きとのことで、一緒に行くことにしました。

当日、公用車に乗り込み、道中を走行中、いつもあまり笑わないAさんが、明石海峡大橋を見てニコニコ笑っていたり、温泉につくと、言葉でのコミュニケーションが難しいAさんが、温泉の入り口を指さして合図していた姿に驚きました。帰りにアイスクリームを買って、明石海峡大橋を見ながらAさんと食べて施設に戻りました。

それから毎月1回ぐらいの頻度で、Aさんの母親から「水族館行ってみませんか」「喫茶店行ってみませんか」と提案があり、Aさんと色々な場所に出かけました。

その内に、私が出勤して挨拶すると、Aさんが手を差し出してタッチをしてくれるようになりました。それを母親にお伝えすると、「Aは信頼している人にタッチするんです。」と教えて頂き、私を認識してくれたことを含めてとても嬉しい気持ちになりました。

その後、諸事情があり退職することになったのですが、その時に母親から「私はAより先にこの世からいなくなると思うのです。親なき後もAの施設での生活はずっと続きますが、社会との接点、人との交流を持ち続けてほしいと願っています。」と言う思いを聞きました。

これまで、普通に生きていくことについて考えたこともなかったのですが、母親の言葉を聞いて、今後の人生について色々と考えるきっかけとなりました。また、信頼関係を築くとはどういうことなのかを知ることができました。

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