今回までご紹介してきました約１か月間に渡って、学校の外へ飛び出し、実際の介護現場で経験した学外実習を通して介護福祉士科の2年生がどのように成長したのか、何を学んだのかを記録した「学外実習レポート」も最終弾になりました。
このシリーズは、全ての実習先の施設から代表者を選出して全１２弾を紹介してきましたが、介護福祉士を目指す学生の実習コメントから介護現場や、仕事のやりがい、学生たちの想いが伝わると嬉しいです。是非参考にしてみて下さい★
最終となる第12弾は、介護福祉士科２年 嶋田 愛香さん（私立神戸第一高等学校出身）。
実習先：「介護老人保健施設」
Q１ 今回の学外実習で特に印象に残った出来事を教えて下さい。
A㎱. 今回の実習では「看取り」について印象が強く残っています。私が他の利用者の方とコミュニケーションを図っていた際に、隣の部屋で亡くなられた利用者の方がいらっしゃいました。その方のターミナルケアの見学を行なう事はありませんでした。職員の方にその事実を聞いた時は、今まで高校時代から何度か介護実習を経験してきた中でも初めての事だったので、身体が固まってしまいました。最終カンファレンスの時の質疑応答で職員の方に「初めて看取りケアを行なった時に思ったこと、更にその経験から学んだことは何か」という質問をしました。職員の方は「初めて経験した時は、自問自答していた。その方に合った看取りケアで合っていたのか、間違っていたのか、分からない。」と仰られました。この事から、看取りケアの正解は利用者の方ご本人にしか分からないという事を学びました。私は人生一度きりしかない為、利用者の方に「幸せで後悔のない人生だった」と思って頂けるような最期を迎えて欲しいと思いました。
Q2 学外実習で特に①大切だと感じたポイントについて教えて下さい。またそう感じた②理由も教えて下さい。
Ans. ①大切ポイント→コミュニケーション ②理由→様々な利用者の方とコミュニケーションを図らないとその方の特性やその方にあう介助方法について知る事が出来ないからです。また介護福祉士として職員の方々と共に働くために人間関係の構築も大切だと感じました。
Q3 学外実習での指導者の方からのアドバイスで心に残っている事は？
Ans. 「もっと自分に自信を持つこと」とアドバイスを受けました。介助をする際に自分に自信がないと、利用者の方も不安な気持ちになる事があるからです。もともと自分に自信がなかったので、指導者からのアドバイスによって少し成長出来たような気がします。
Q４ 利用者の方から学んだ事や、同時期に一緒に学外実習に行っているクラスメイトから学んだ事があれば教えて下さい。
Ans. 利用者の方からは、「人生山あり谷ありだけど、辛い時期を乗り越えたら楽しいことが待ってるから」と言われ、今を楽しむ事を改めて学びました。同じ実習生からは、「助け合い」について学べました。実習で辛かった時に実習生同志で会って話を聞き合ったり、電話で連絡してくれたり、助け合った事で乗り越える事が出来ました。次の実習では私がクラスメイトを助けたいです。本当に絆が深まる実習になったので色んな事が学べました。
Q5 今回の学外実習を通してこれからの学生生活をどのように過ごそうと思っていますか？
Ans. 勉強面では実習で学んだことを頭に叩きこんだので次の実習で活かしていきたいと思っています。また国家試験合格を目指して少しずつ自分のペースで取り組んでいきたいと思っています。就職も、利用者の方一人ひとりにあった介助が出来る施設で検討していきたいと感じています。
嶋田さん、レポート有難うございました。
これまで12回に渡って学生たちのレポートをご紹介しましたが、コロナ禍の中でも細心の注意を払いながら、様々な施設で学外実習を受け入れて下さった施設関係者の皆様、利用者の方々には大変感謝しております。また学外での貴重な経験を通して学生たちはそれぞれの学びを得られたようです。
本当にありがとうございました。
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