皆さん、こんにちは。神戸医療福祉専門学校中央校、介護福祉士科教員の粟内と申します。本日は本学科の「9つの演習」より、社会福祉演習にて学ぶ「相談援助」についてお伝えできればと思います。
皆さんは誰かに相談をしたことがありますか。きっと、相談したことがないという方は少ないと思います。特に身近な存在である、友達や保護者の方に相談にのってもらった方は多いのではないでしょうか。では、身近な人に相談することと、相談援助の専門職である、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士に相談をすることの違いはどこにあるのでしょうか。4つのポイントにまとめてみました。
〇専門職への相談内容
専門職は、その職種が担う専門領域についてのプロです。ですから、個人的な私情についてアドバイスをするということも時にありますが、専門領域からのアドバイスが中心となります。介護福祉士であれば、本人や家族の生活領域について、介護を行っていく上でのアドバイスが中心となります。
〇相談する環境
相談する場所として、人の多い雑多な場所で相談することは少ないと思います。個室など静かに相談できる場所を使用して相談援助に臨みます。援助者が座る位置も重要で、対面に座ると、緊張感が高くなるので、やや斜めの位置に座るなど工夫をします。何故このような場所で行うのかですが、一つは相談者のプライバシーに配慮するということが挙げられます。
〇守秘義務
相談を受けた援助者には、守秘義務が課せられます。これは、罰則規定も設けられており、職務を辞したとしても、守らなければならないとされています。
〇思い込みや先入観、パターン化の予防
援助者が陥りやすい視点ですが「こういう人はこんな人」「このような境遇の人はこんな人」と思い込んでしまったり、ベテランになるとパターン化に陥ってしまうことがあります。
これらを予防するには、援助内容を振り返ることも大切ですが、相談援助を行う上で重要な「バイスティックの7原則」があります。
Ⅰ,個別化の原則
Ⅱ,意図的な感情表現
Ⅲ,統制された情緒的関与
Ⅳ,受容
Ⅴ,非審判的態度
Ⅵ,自己決定
Ⅶ、秘密保持
これら7つの原則を意識しながら、援助者は相談援助実務に臨むことが大切です。
介護福祉士は利用者、家族、他職種、同僚など多くの人と関わりながら、仕事を行います。その中で、これらの相談援助技術を用いながら信頼関係を築いていきます。
この他にも、神戸医療の介護福祉士科では、福祉に関連する9つの分野の演習を学んで、自分の“強み”を活かした分野を2つ選択し、未来の福祉リーダーを目指します。
自分の得意なこととじっくり向き合って、応用力を身につけることで、将来の選択の幅を広げることができます。
ぜひ、福祉について一緒に学びましょう。
本校で相談援助技術を学び、信頼される介護福祉士を目指してみませんか。
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