皆さんこんにちは。神戸医療福祉専門学校中央校の介護福祉士科教員 池澤です。今回は私が現場で活躍していた時に思い出に残っているエピソードを紹介したいと思います。
認知症で一人暮らしのAさんが新規で週4日利用されることになり、初回利用から送迎の担当になりました。
施設から遠方だったこと、一人暮らしのためマンションの玄関まで迎えに行くことから、毎朝1番迎え、送りは1番最後、職員の中で1番多くかかわりを持った方だと思います。
日に日に認知症が進み、朝の送迎で「カバンがない」「薬飲んだかな?」と支度に時間がかかることが増えたある日。
私がお迎えに行けない日があり、別の職員が迎えに行ったところ「あんた誰や?」「今日は行かへん」と拒否があった、と申し送りがありました。
Aさんは拒否したことは忘れていたので、その時は何で拒否したのかハッキリしませんでした。
しかし思い出したように「あんた今日どうしたんや?朝来てくれへんかったなぁ」「あんたの名前はわからへんけど、顔は覚えてるんや」「あんたが迎えに来てくれんと行く気にならへんねん」と話してくださいました。
当時、認知症で覚えてないだろう、わからないだろうと思い込んでいましたが、顔を覚えてくださっていたことに感動しました。
神戸医療福祉専門学校中央校の介護福祉士科の教員になるために退職することになったときも「あんたいつも迎えに来てくれる子やね?」「名前はわからんけど顔は覚えてる」「あんた迎えに来てくれんと淋しいなぁ」と泣いてくだり、介護福祉士だからこそ経験できる人の優しさに触れられたと思います。
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