今回はちょっとマニアックに、靴作りについてをご紹介したいと思います!
立春も越えて、暦の上では春になってきているそうですね。
整形靴科のある三田校では先月、卒業製作展示会が行われました!
どれも
これも
すごい!
靴を作ったことがない所からスタートし、2年間でこんなに綺麗で立派な靴が作れるようになる様に……!
ゼロから始まる靴作りもいよいよ終盤。
今回はつりこみの作業から始めていきます!
前回のおさらい! 整形靴が出来るまでのステップ!
機能性とファッション性を求められる整形靴。
その作り方は大まかに以下のステップに分かれています。
①採型・計画
②木型製作
⇒ゼロから始まる靴作り!授業レポート~採型編~
③フットベッド(中敷き)製作
④仮あわせ
⇒ゼロから始まる靴作り!授業レポート~フットベッド&仮合わせ編~
⑤型紙デザイン
⑥裁断
⑦縫製
⇒ゼロから始まる靴作り!授業レポート~アッパー製作編編~
⑧つり込み
⑨底付け
⑩仕上げ
⑪適合
前回まででアッパー(製甲)という靴の顔の部分が完成しました!
今回はアッパーに靴底をつけていく作業に入ります。
授業や作業の様子をご紹介!
完成したアッパーは革と革を縫い合わせた状態で、平面的でまだまだ靴とは呼べません。
そのため、『つりこみ』という作業で、アッパーを少しずつ引っ張りながらに木型を沿わせて固定をし、アッパーに靴の形を覚えさせていきます。
この様につりこんでいきます。
つりこみが終わるといよいよ靴に底を付けていきます。
つりこみが終わると、ウェルトという帯状の革を周囲にぐるっと貼り付けます。
紳士靴でよく見る、はみ出しはこのウェルトです!
ウェルトには様々な種類があります。
体重をかけた時に靴が変形しない様にシャンク(踏まず芯)を入れ補強し、中物(フィリング)を入れて底を平らにし、ミッドソールとアウトソールを貼り付けます。
靴には前と後ろで高さに差があるため、ヒールの部分を積み上げてヒールの部分にあたるトップリフトを貼ります。
図解すると靴の構造はこうなります!
普段はいている靴はこの様に。
ミルフィーユの様にたくさんの素材が重なり合い、一足の靴が出来上がっています!
こうして靴の形は出来上がりましたが、完成まではあと少し。
次回、ゼロから始まる靴作り!授業レポート最終回~仕上げ編をお楽しみに♪
「どんな授業をしているの?」と気になった時は実習・授業見学会がおススメです♪
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