こんにちは!作業療法士科です。
先日、作業療法士科の1年生の授業で盲導犬と一緒に視覚障害者の方に来校頂き、講演をしていただきました。自分は作業療法士として、患者さまに何をできるのだろうか?考えさせられた時間になりました。
この方は、45歳のある日糖尿病性視覚障害により突然見えなくなってしまいました。
杖をついて散歩をしている時に「若いのに目が見えないのね。かわいそう。」「俺だったら死ぬな。」と聞こえてきたこともありました。
「見えなくなったら何が一番困るか。考えてほしい。」そう言っておられました。
盲導犬ユーザーになり、一人で出かけられるようになりました。
盲導犬は電車に乗るときも電車とユーザーとの間に入り、ユーザーを守るように教えられています。とても賢いおとなしい犬です。
盲導犬を連れて食堂に入ったとき。「もう、どけ」とひどい言葉を浴びさせられることもあったそうです。
「なりたいと思って障害者になったわけではありません。
横に誰かいてほしいと思う。どうしても一人では出来ないときがある。
その時に助けてもらえると前に進んでいける。
まずは心、気持ちをわかってほしい。」
これが 講演いただいた方の言葉の中で印象に残ったと思います。
「何ができるか」を考えるその前に、患者さんが「何を考えているか」「何を望んでいるか」を聞いて感じることが何よりも大切であると改めて思ったと学生からも声が挙がりました。
患者さんの心に寄り添っていける作業療法士を目指して頑張りましょうね(^^)/