こんにちは!
今日はちょっとワクワクする授業の紹介です。

神戸医療福祉専門学校三田校の1年生たちは、今年「心とからだの作業療法EXPO」というプロジェクトに取り組んでいます。
テーマはズバリ、「人体の“なぜ?”を解き明かす」。

例えば、「緊張するとトイレに行きたくなるのはなぜ?」「ながらスマホで歩くとふらつくのはなぜ?」といった、誰もが一度は疑問に思ったことを、解剖学・生理学・運動学の知識を使って解き明かしていくのです。
このプロジェクトは、ただ調べて終わりではありません。

学生たちはグループで話し合い、ポスターを作成し、クラス内で発表会を開いた後、なんと学園祭で一般の方々にも展示します。

つまり、自分たちの学びを社会に発信するチャンスがあるのです。
ポスター作りでは、専門用語をかみ砕いてわかりやすく伝える工夫が求められます。

図やイラストを使って、目に見えない体の働きを「見える化」する。
キャッチコピーで人の目を引き、色使いやレイアウトで自然と内容に引き込む。
まるで科学とアートの融合です。

そして何より、このプロジェクトの魅力は「作業療法士の視点」がしっかりと盛り込まれていること。
例えば、「やる気の正体って何?」という問いには、脳の報酬系やドーパミンの働きを解説しながら、精神科の作業療法士がどのように意欲を引き出す支援をしているかを紹介します。

「運動神経の良さは何で決まる?」という問いでは、小脳や感覚の働きに触れながら、発達障害の子どもへの支援方法を伝えます。
このように、身近な疑問から始まり、科学的な知識を深め、そして作業療法士としての支援のあり方に繋げていく──まさに「学びが社会に繋がる」体験です。
高校生の皆さん、もし「人の心と体の不思議」に興味があるなら、そしてそれを誰かのために活かしたいと思うなら、作業療法士という職業はきっとあなたにぴったりです。

このEXPOのように、学びを通して誰かの笑顔を生み出す未来が、あなたを待っています。
学園祭で展示されるポスターには、そんな未来の作業療法士たちの熱い思いが詰まっています。ぜひ、見に来てください。
そして、あなたも「心とからだの“なぜ?”」を一緒に探る旅に出てみませんか?