4月に入学して早いもので4カ月が経ち、1年生の前期が終わろうとしています。
義肢装具士科は新たに13名、義肢装具士科4年制は30名の学生を迎えました。
同じ目標を目指す友人も沢山でき、学生生活にも慣れて元気いっぱいです!
今回はそんな義肢装具士を志す学生の様子をレポートを、
私、義肢装具士科教員の藤枝温子(ふじえだ あつこ)がレポートしたいと思います♪
義肢装具士科の1年生ってどんな授業をするの?
まず紹介するのは、入学してすぐに始る科目のひとつ、「医学概論」という授業風景です。
この科目は、医学の入り口となる科目で、
――医学とは何なのか?
――医療倫理とは何なのか?
を問います。
医療従事者にとって医療倫理を学ぶことは重要なことです。
「医学倫理」だと知らない授業の様に聞こえますが、「倫理」という授業なら、みなさんにも親しみのある科目名ではないでしょうか?
では、ここで……
――医療における倫理とは何でしょうか?
1時間目:医療倫理の授業

医療行為をするときに、「これは善いことか、正しいことか」と判断する際の根拠となるのが医療倫理です。
今までに実際に起こった医療倫理に関わる事件や事例をテーマに、グループで調べてPowerPointを使ってまとめます!
例えば……
新型コロナウィルス蔓延により、限られた医療資源をめぐって命の選択が行われた国がありました。
本来、医療は公平に分配され、命に優先順位があってはなりません。
この事例について、みなさんはどう考えますか?
学生たちは、みんな一生懸命に考え、自分たちに言葉にして最後の発表会を迎えました。
入学して初めてのグループワークとパソコン作業で発表会。
とても大変だったし緊張したようですが、でもどの班も上手に発表できました!
2時間目:基本工作実習の授業

次に紹介するのは、「基本工作実習」です!
装具の基礎的な製作を学ぶ実習科目です。
今回の課題は、金属性の短下肢装具という膝下の麻痺に使用する装具の部品です。
平らな金属板を設計したコの字型に曲げ加工します。
ちょっと開いたコの字に曲げればいいというわけではありません!
専用の治具を使い、目的の角度に曲げなければならないので、角度を測りながら作業しなければならないので、クラスメイトと協力して曲げていきます。
治具で曲げた後は、工具を使って微調整していきます♪
金属板は厚くて硬いので、微調整しながら曲げるのはとても難しい……!
上手くいかず、しょぼんと途方に暮れることもあります。
そんな姿を見て、仲間が励ましてくれたり、元気を取り戻したりして再トライ!

初めてで大変な事も多いですが、勉強に実習にたくさん学んで、みんなで目指せ、義肢装具士!!

