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授業レポート✦車椅子を知る(前編)

義肢装具士科4年制

2021.11.20

こんにちは。
最近、福祉用具の記事をよく書いている義肢装具士科教員の宮谷(みやたに)です!
今日は福祉用具ではなく、義肢装具士科で行われている授業について紹介したいと思います。

今回は車椅子実習についてです。
(ちなみに、車椅子も福祉用具です!)

車椅子もいろいろ

神戸医療内にも様々な車椅子があります

街やテレビや様々な所で車いすを目にする機会が増えてきた事かと思います。

実は車椅子には1種類だけではなく、様々な形があります。
大きく分けると自走式と介助式
そこからそれぞれに標準タイプ・モジュールタイプ(多機能)・座位変換タイプ・特殊タイプの4種類があり、その他にも電動式などがあります。

更に使用用途に分けてコンパクトなものだったり、軽量化されたもの、アスリートが使うようなスポーツ用と、様々なものがあります。

車椅子を知る!座圧編

まずはみなさん、コレなんだと思いますか?



実はコレ、車椅子に座っている時のお尻にかかる圧力を測定したものなんです!
座っている所を上から見ると、こんな感じでお尻に圧力が掛かっています。

左右の太ももの裏(図上部)からお尻の部分(図下部)になります。
色が青色→赤色になるにつれて身体にかかる圧力が高い値を示しており、大腿部(太もも)に比べると坐骨(左右のお尻にある骨)部分の圧力が高い値を示してるのがわかります。

皆さんもず〜っと同じ姿勢で座っているとお尻が痛くなってきますよね!
そんな時に痛くなってくる所が赤い所、という事になります。

義肢装具士科の車椅子実習では、同じ車椅子でも下の①〜⑥の様に座り方によって変化する座圧について測定しました。

①標準的な座り方
②アームサポート(肘台)に手を置かない座り方
③フットサポート(足台)が高すぎる時
④フットサポートが、低すぎる時
⑤リクライニング(背もたれを倒した)時
⑥チルト(全体を後ろに傾けた時)した時

どの画像がどの座り方か分かりますか?

写真で見ると少ししか違っていない様に見えますが、ちょっとした座り方の違いで身体への負担が大きく変化します
座圧を測定すると、どの座り方が負担が大きく、どれだと負担が小さいのか一目瞭然です!

義肢装具士科では車椅子で生活する人たちに快適に生活してもらうために、車椅子やクッションを使った姿勢についても勉強していきます。

今回はまず、座圧と座り方についてをレポートしました!
後編は車椅子のクッションについてお伝えします。




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