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【義肢装具士科】コウノトリの装具②

義肢装具士科4年制

2022.6.1

こんにちは!
義肢装具士科の川上(かわかみ)です。
義肢装具士科4年制に1年生が入学してもう2か月。
日々の授業の様子はInstagramにアップして行っているので、よかったらそちらも確認してみてください。

今回は前回載せきれなかったコウノトリの装具について書いていきます!
装具については前回や前々回の記事を是非読んでください♪

コウノトリの装具の歩み

人間の義肢装具であれば、先人達が作り出してきた知識や経験がありますが、今回はコウノトリの装具。
人間とは身体の作りも違えば、歩き方も異なってきます。

そのため、試行錯誤しながらもコウノトリ(J0048)にとって一番良い装具を製作していきます。

まずは最初に、採型(型取り)後の、コウノトリの足のコピーを使って2種類の装具を製作しました。

型は前回の記事で採った製作したものです

左:軟性装具(布を使用した装具)
右:硬性装具(プラスチックを使用した装具)

各装具を数日使用してもらい、今後どちらにするかを確定していきます。
ちなみに装着をした時の様子はコチラ。

軟性装具(布を使用した装具)

硬性装具(プラスチックを使用した装具)

どちらでも、問題なく装着し歩行する事が可能でしたが、観察をした結果や、装着性や装着のしやすさ等の面で、軟性(布を使った装具(黒))の装具を今後改善し使用していく事となりました!

この時のはこんな感じに上から被せる物でした。

装具の方向性は決まったので、ここから改良が始まります。

適合(フィッティング)→修正→適合(フィッティング)


まずはこちら

51.8グラム

装着してみると、歩行する事は出来ても健側(問題のない方の足)に引っ掛かってしまいました。
原因は足の指の角度が大きく開いているから。
このまま使用するのは危険なため、修正を加えます。

指の角度にも気を付けます

改良したものがコチラ

50.5グラム

前回から指の角度を小さくし、同時に装着しやすい様に改良しました。
全体的にもう少し改良の余地がありそうだったため、更に修正を行います。

今回はコウノトリですが、義肢装具士は人間の患者様とも同じように適合させては、修正、また適合を繰り返しています。

そして次。
今回は2パターンを製作しました。

パターンA

46.5グラム
基本の形は2つ目と同じですが、足の部分にバンドを付けました。

パターンB
47グラム

リストバンド状に。
パターンBの方は使っていく内に指が取れてしまいました。
ちなみに、指の黒い所等は人間用のサポーター等をベースに製作しています。

今はパターンAをベースに少しずつ改良を行っており、経過も良い感じに進んでいます。

装着すると、この様になります。

 
 


 


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