こんにちは。
義肢装具士科教員の堂本(どうもと)です!
さて、早速ですが、前回ブログで山本先生がお話していました、義肢装具士科4年制1年生初めてのモデル実習『下腿義足』のその後。
適合について書かせていただきます!!
緊張MAXで臨んだ11月の採型から約1ヶ月が経ち、実際に自分たちが製作した義足を履いていただく日がやって参りました。
モデルさんにお願いしている時間は約5時間!
4人、5人グループでモデルさん1人に全員の義足を履いていただくことになります。時間との勝負でもありました!!
採型の日に負けないくらいの緊張感の中、一人ひとりがソケットの適合から始まります。

きついソケット、ゆるいソケット、ぴったりなソケット、自分の製作したソケットの出来栄えが直ぐに分かります。

ソケットの出来栄えが悪いままだと、痛みが生じたり、うまく歩けなかったりします。
修正が必要な場合は拡げたり削ったり、断端袋(義足用の靴下)の厚みや枚数を色々と試しながら、履いていただける状態に整えます。

ソケットを履いて問題がなければ、次は立った状態で義足の長さやバランスの確認をします。
まずは平行棒などを持って立っていただき、安全管理できる場で義足に体重をかけてもらいます。調整が終わり、学生が評価して、モデルさんにも違和感のなさを確認できれば、次は歩いていただきます。

歩いていただく時は、学生はモデルさんの正面と横から観察します。正面と横からでは見られる現象が違うためです。立つだけだったら問題なかったのに、歩き出すと痛みやバランスの違和感が現れたりします。原因は何なのか、どうバランスを調整すればいいのか、自分たちでしっかり評価し、モデルさんの感覚をお聞きし、再度調整していきます。
客観的に見て、モデルさんの主観的感覚でも違和感がなくなれば適合の終わりです!

文章だけだとサクッと進んで終わるように感じるかもしれませんが、適合当日は初めてのことばかりで、時には予期せぬ事態がおこったりもするため、バタバタとしています。
グループ全員が調整に行ってしまい、モデルさんが一人ポツン・・・なんてこともしばしば。
義肢装具士を知るきっかけになることが多い義足ですが、実際に一連の流れを体験してみると、ユーザーさんの生活を支える役割となる重要性と責任感、やりがいを感じられるかと思います。
1年生の皆さんもそう感じてくれたかな?と期待しております!
三田校では、義足のモデルさん来校日にオープンキャンパスが重なることもあります!
実際に学生が採型や適合に臨んでいる姿を見ることができ、モデルさんとお話していただくこともできます!!
時期や回数は限られている授業のため、ぜひ見学してみたい❕という場合はお気軽にお問い合わせください(^^)
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