
義肢装具士科4年制2年生では9月からの後期実習で下肢装具について勉強してきました。
下肢装具とは、股関節から足部におよぶ部分に関する機能障害(運動麻痺や変形など)に対して、治療や日常生活に使用することを目的に装着する装具を言います。
下肢装具にはたくさんの種類がありますが、この実習では実際の義肢装具士が臨床でよく経験する症例を基に、それぞれの学生が自分の担当疾患について調べ、製作適合する実習です。
実習後半は長下肢装具(股関節の下から足部まで及ぶ装具)の採寸~製作適合です。
まずは机上にて、製作に必要な計測部位の確認と設計の練習を行います。
完成品をイメージした細かい作業です。

こちらも短下肢装具同様に、実際の疾患を想定して学生同士で計測し 設計をしていきます。 みんな緊張してます!

製作の流れです
ジュラルミンやステンレスでできた金属パーツを一つひとつ加工していきます。
1年生の時は金属加工にかなりの時間を要していましたが、2年生は流石ですね!
作業時間も早くなっていて、みんなの成長を感じます!

身体の採型をしたり寸法を計測したり、
設計図を作成したり、
金属を曲げて加工したり、
ミシンを使って縫製したり、
金属同士や靴をカシメ(固定作業)したり、
義肢装具の製作工程に必要な様々な技術を経験し勉強しています。

こんなに大きな装具も製作できるようになりましたね★

長下肢装具に至っては、完成した自分の装具を1週間、毎日生活の中で使用してみました。
自宅まで装具で帰ると「こんなに大きな装具を作れるようになったんやね、すごいやん!」とか、「これはどんな人が使うの?」と親御さんがその成長に喜んでもらえたり、義肢装具士の仕事に改めて興味を持ってもらえた学生も多かったようです☺
このブログを見ている方の中にも、実際に装具を付けている学生を見た方がいらっしゃるかもしれませんね!
実際の利用者の立場になって体験することで、使ってみないと感じることができない新たな気付きや疑問などが生まれ、さらに深堀した学習につながったと思います。
みなさん、よく頑張りました😉
2年生の授業に密着!装具が完成しました!part1 はこちらからご覧ください。