皆さんこんにちは!
神戸医療福祉専門学校三田校の大槻です。
今回は、1年生の授業に密着してきました!
今回は、1年生が少人数に分かれて、三田市にある「トークゆうゆう」さんへ訪問してきました。

トークゆうゆうさんは、失語症者の方が働く就労継続支援B型事業所です。カフェの経営、オリジナル商品の販売などを行っています。
お話しを進める前に、、、皆さんは「失語症」がどのような症状かわかりますか?
分かりやすく言うと、
「相手の言っていることがわからない」
「言葉を思い出せない」
このようにコミュニケーションをとることが難しくなることです。
脳梗塞や脳出血など脳卒中や、けがなどによって、脳の「言語領域」が傷ついたため、言葉がうまく使えなくなる状態になります。
つまり、失語症になると、「話す」ことだけでなく、「聞く」「読む」「書く」ことも難しくなるのです。
失語症であることは見た目では分からないため、理解されないことも多くあるそうです。話したいことをうまく伝えられないから話すのを止める ということもあったとお話しを伺いました。
症状のことも分かり合える仲間と自分たちのペースで話し合える環境(トークゆうゆう)は、本当に支えになっているのだと感じました。
トークゆうゆうに到着すると、まずは所長の田中さんのお話しから始まりました。

田中さんからは、トークゆうゆう設立の経緯や、失語症者との関わり方についてお話しいただきました。「いつでも仲間に会える拠点が欲しい」という思いで設立され、現在は喫茶業務や作品展などの作業を行っており、実際に作品なども見せていただきました。今後も「障害があっても自分らしい生活が出来る地域に!」という思いで、失語症を理解してもらえるような「ことばのバリアフリー社会」を目指しているというお話しでした。
その後は、それぞれ自己紹介を行いました。学生の皆さんは、それぞれ用意してきたものを用いて、自身の地元のことや、好きなことを話していました。

トークゆうゆうの方々は、学生が頑張って用意してきた資料を真剣に見てくださりました。時に一緒に笑い合う瞬間もあり、学生にとってはとても「やりがい」に感じられた時間だったと思います。
自己紹介が終わった後は、班ごとに分かれて対話会を行いました。


私も同席させて頂き、お話しをお伺いしました。
ある方は、下記のようにお話しくださいました。
「私は、本を読むのが好きで、大学では文学部を卒業しました。その後も本を沢山読んできたけれど、失語症になったことで本を読むことができなくてとても悲しくなりました。ずっと暗い気持ちになっていたが、トークゆうゆうと出会い、同じことで悩んでいる人と話ができることで、少しずつ気持ちが明るくなり、今では絵を描いたり、習字をしたり楽しくしています。」
人とお話しをすること、好きなものを食べること、今まで普通に出来ていたことが出来なくなるというのは本当に辛いことではないでしょうか。
そんな「人生の喜び」と言える「話す」「聞く」「食べる」ことを支える言語聴覚士を目指す1年生は今回の経験で「言語聴覚士を目指す思い」がより強くなったことでしょう。
これからの成長が楽しみです♪
1年生に聞いた!三田校についてのインタビューブログはこちら!
次回のブログ更新もお楽しみに!!