「風邪について」
こんにちは!神戸医療福祉専門学校中央校の鍼灸科教員の王子です。
どんどん気温が下がり、肌寒い時期がやってきましたね。
今日はこの時期に多い「風邪」についてお話したいと思います。
◆風邪とは?
まず、風邪とは風邪症候群と呼ばれる感染症のことをさします。
原因としてはウイルス感染が多く、鼻や喉に炎症がおこることで鼻水や咳といった所謂風邪の初期症状がでてきます。 初期症状が出始めた段階でゆっくり休息をとることができれば悪化することは少ないのですが、働いている方はなかなか休めませんよね。そうするとさらに症状が進み、発熱や頭痛、関節痛などに繋がっていきます。しかし、こういった症状は全員が同じようにでるのではなく、個々の体力や
体調によって変わってきます。 この季節に特に多いインフルエンザも、
インフルエンザウイルスの感染によるものです。ただ、他の風邪ウイルスよりも
感染力が強く、さらに重症化する危険性があるので、予防接種が行われ、
多くの感染者がでると学級閉鎖などの措置がとられます。
◆風邪に対する鍼灸治療ってあるの?
風邪に対する鍼灸治療は2つに分けることができます。
まず1つ目は、風邪によって起こる症状へのアプローチです。
例えば、鼻水がつまるといった症状に対して鼻の骨の横にある上迎香と呼ばれる
ツボを使ったり、咳に対しては呼吸器と関係の深い中府と呼ばれるツボや肩背部のツボを使ったりします。 そして2つ目は風邪の予防です。 鍼灸治療は「未病治」と呼ばれる病気になる前に体調を整えることに長けています。 日ごろから鍼灸治療を受けることで、睡眠の質をよくしたり、免疫力をあげたり、結果的に風邪にかかりにくいからだ作りができます。 例えば、東洋医学では風邪は首の後ろにある風門と呼ばれるツボから入るといわれています。少し寒気がするかも、という時に風門に鍼やお灸をするのがオススメです。 家庭でできる予防法として、貼るカイロや少し離した状態でドライヤーをあててあげるのもいいですね。
※火傷には十分注意してください。
新しい年になり新年会などのイベントがあったり、
いよいよ本格的な受験が近づいてきますので、
しっかり予防をし、体調を整えていきましょう☆
神戸医療福祉専門学校中央校 鍼灸科教員 王子 由佳理