こんにちは!言語聴覚士科です。
先日、3年生がグループに分かれて、三田市にある「ばんどう歯科」へ歯科見学実習に行ってきました。
「食べる」リハビリを担当する言語聴覚士にとって、「歯」や「口」の知識は大切!
まずは、歯科医師の板東先生より歯科見学実習についての説明があり、続いて歯科衛生士の方より口腔清掃(口腔ケア)についてのレクチャーがありました。
「食べる(摂食嚥下障害)」リハビリについて、実際の臨床現場で歯科医師や歯科衛生士から直接実技指導を受けることで授業の理解もより深まったと思います。
【学生の声♪】
見るだけでは分からない、実際にやることで初めて得た気付きがありました!
昨年の病院・施設見学実習でも、口腔ケアを見る機会はありましたが、その時はどの歯から磨いていいのか、見るポイントはどこなのかが全く分かりませんでした。
しかし、今回の歯科見学で磨く順番があり、順番が決まっていた方が患者様も次に磨かれる歯がどこか予測がつくので安心できることや、見るポイントとして歯肉の炎症具合や舌苔はどうなのか、どちらに歯垢が溜まりやすいのかなど教えていただいたことで次の実習に活かせることが1つ増えたように感じました。
演習では、磨く際の力加減、声かけが大切であること、などを学び、自分の歯を磨くのとは勝手が違い苦労しました。
口腔ケアは言語聴覚士にとって不可欠!
口腔ケアは言語聴覚士になるにあたり絶対に必要なことなので大変勉強になりました。
講義の中で、歯垢には1mgあたり1~10億個の細菌が含まれているという話があり、衝撃を受けました。実際に顕微鏡で拡大した歯垢の様子を見せて頂きましたがものすごい量の細菌がおり口腔ケアはとても大事なのだなと思いました。
講義を受けたあとは実際に歯磨きの方法を教えて頂きました。歯科衛生士の方がされているのを見るととても簡単そうに見えたのですがやってみるととても難しかったです。患者様にするにはとても練習が必要だと強く思いました。
歯科衛生士の方に教えて頂いたことや自分が歯磨きをされて思ったことを患者様も同じように思っているんだということを忘れずに今後に活かしていきたいと思います。
【歯科医師 板東先生からのメッセージ】
口腔という場に障害をもつ患者さんを対象として業務を行う点で、歯科医療と言語聴覚士の役割は共通している点が多いと思います。
顔面変形、咀嚼・嚥下障害、言語障害などの口腔機能障害は患者さんに与える精神的な苦痛も大きい。言語聴覚士の役割はこれらの障害をもった方の身体的、精神的、社会的、情緒的特徴を把握して、個々の社会的復帰を援助することでもあります。
そのため言語聴覚士の方々には口腔だけでなく全身に関する幅広い知識と視野をもって、何よりも患者さんの複雑な心理を理解し、思いやりのある仕事をしていただきたく切に願うばかりです。
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板東先生、ありがとうございました!
本校では、講義だけでなく学年ごとに演習や学内学外実習を繰り返し行いながら4年間かけて段階的に学びます。
言語聴覚士はもとより、前々回の臨床心理士や前回の診療放射線技師など様々な専門職とチーム連携できる「現場に強い」言語聴覚士になってほしいと思います。
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