みなさんこんにちは!
神戸医療福祉専門学校三田校言語聴覚士科です!
突然ですが、これは何か分かりますか?

補聴器と思った方も多いのではないでしょうか?
実は、、、こちらは人工内耳です。
人工内耳とは、補聴器を使っても十分に聞こえない重度難聴及び全く聞こえない(聾)人の聞こえ方を支援する聴覚システムです。1960年代後半から米国や豪州を中心に開発が進み全世界に急速に普及し、現在では確立された医療となりました。日本でも1985年から導入されています。
補聴器と大きく違う点は人工内耳は耳の中に埋め込み、音を聞くための聴神経を刺激する電極を含む体内部分と、体外で着脱可能な音声解析装置(耳かけ形。もしくは箱形)、音声を拾うマイクロホンなどの組み合わせで構成されています。
そんな人工内耳について、日本において人工内耳の約 80%のシェアをしめている株式会社コクレアさまに特別講義を実施頂きました。
お話しくださった方は、言語聴覚士の資格もお持ちの方でしたので、言語聴覚士科の学生は病院以外の働き方についても知ることができた一日でした。

特別講義では、最新の人工内耳について講義いただき、実際に人工内耳に触れることができた貴重な経験をすることができました。

体験では、耳からではなく、骨から音を聞く「骨固定型補聴器」の体験もさせていただきました。
骨を通してなぜ音が聴こえるのでしょうか😲・・・?
不思議ですよね😲😲
特別講義では、骨が音の振動をキャッチして、その振動を内耳伝える仕組みを学ぶ事が出来ました!


最初は耳の後ろの骨を通して音を聞いていましたが、おでこやあごなど様々な骨からも「音が聴こえる!!」と楽しみながら“聴こえ”に触れました。

人工内耳や骨固定型補聴器を埋め込む手術を行うのは、医師が行いますが、「音入れ」といって、手術中の通電や手術後の初めて音を入れるのは言語聴覚士が中心となって行う仕事になります。また、その後の調整を行うのも言語聴覚士の仕事です。
「今まで聞こえていた音や声が聴こえるようになった」
「初めてお母さんの声に子どもが反応した」
そんな瞬間に立ち会うことができる言語聴覚士。
講義の中でも、人工内耳に携わる言語聴覚士の姿を見せていただき、人生の喜びに携わることができる言語聴覚士として聴こえの分野に興味を持った学生も多いと思います。

専門的な知識を身に付けることが出来る4年制専門学校。
神戸医療福祉専門学校三田校では、教科書だけではなく実際に体験する講義を大切にしています。