こんにちは。
義肢装具士科教員の宮谷(みやたに)です。
今年も義肢装具士科4年制3年生は、福祉用具コンテストの時期を迎えました!
毎年実施しているこの校内コンテスト。
昨年の様子もブログにまとめているので、気になる方は是非見てみてください。
そもそも福祉用具って?
さて、コンテストの様子を紹介する前にまずは福祉用具について説明いたします。
福祉用具とは、心身の機能が低下し日常生活を営むのに支障がある方の、日常生活上の便宜を図るための用具や機能訓練のための用具の事を指します。
簡単に言えば、体が不自由になった時に、自分自身で何かを自由に行うための道具です。
福祉用具の種類はとても多く、皆さんが知っていたり身近な物で言えば、車椅子や歩行の補助の際に使われる杖(高齢者の方が持っている物等)、介護ベッド等も福祉用具のひとつと言えます。
今年のコンテストの様子は……
さて、今年のコンテストの様子を紹介します♪
数週間前から学生たちは、今や恒例となった義肢装具士科・福祉用具コンテストのポスターや製品つくりに頭を悩ましておりました。
この期間は、今年はどんな福祉用具を提案してくれるか教員一同ワクワクする時期です。
コンテストではプレゼンテーションの一部となるポスターも手作りで作成し掲示を行います。

そして、実際の製品を手に取りながら、工夫を凝らしたプレゼンテーションを行います。
通販番組顔負けの楽しいプレゼンテーションをしてくれる学生もいます。

これは”出しきり隊!”の実践の様子
こういった部分でもプレゼンテーションスキルを身に着けていきます!
今年も、笑いあり、感動あり!涙あり?!の楽しいコンテストが開催されました。
■ノミネート作品の一覧はこちら!
- らclock
- よりそいTWIN杖用ホルダー
- ONE HAND MISTING
- ONE WARAP(ワンラップ)
- かいふう 23号
- 出しきり隊!
- fold board
- もってくん
- Saeko
- カタタプト
- EASY SIEEVE
- タイピンク
- Cut X Cut
- Jerry(ジェリー)
- ON・座・GO
- Shunaider(シュナイダー)
- Flying Pan
- kee page -キーページ-
- もどるんです
- 脱ぎやす板
面白いネーミングの製品もたくさんあります。
皆さん、どんな福祉用具か想像できますか??
ノミネートされた全20作品。
全部を紹介したい所ですが量が多くなってしまうので、今回は優秀賞に輝いた上位3作品を紹介します。
2021年福祉用具コンテストの優秀賞は……――
第3位:「ONE WRAP」

片手でラップができる「ONE WRAP/ワンラップ」です。
お皿やお茶碗などに「片手でラップ」をかけられる優れものです。
高齢者や子供をはじめ、腕等の上肢に麻痺があったり、巧緻動作が困難な方に最適です。
片手でも、どんな食器にも、簡単にラップを掛けることができます♪
まな板も滑ることなくしっかりと安定しています。
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第2位:「らClock」

ネーミングの通り、片手で楽に時計が着脱できる腕時計「らClock」です。
デジタル時計にワンタッチで取り付けられるベルトを取り付けました。
忙しい朝に、動作一つで装着完了!
ユニバーサルデザインとして、男女問わず幅広い年齢層に使ってもらえそうです。
そして、第1位は…………
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最優秀賞「Jerry」

既存の自助具の中では誰もが知っている「ボタンエイド」の改良版、いえ進化版と言ってもよいでしょう!
福祉用具っぽさを払拭した“お洒落で可愛い”アクセサリー感覚で持ち運べる「Jerry / ジェリー」です。
あらゆるボタンサイズにジュエリーの組み合わせを変えることで対応可能です!
握り動作ができなくてもジュエリーの部分をひっかけることで操作が簡単にできるんです。
コンテストなのでもちろん!



最後には、この様に表彰式も行っています♪
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義肢装具士科の「福祉用具講座」の授業では、このように毎年福祉用具を製作して楽しいコンテストを開催しています。
みなさんも義肢装具士科のコンテストで優勝を目指してみませんか?