9月は、『体験授業~社会的ひきこもりをめぐる精神保健について~』『地域における精神保健福祉士の役割と業務』をテーマに講演会を実施しました。
講演者は、2005年度卒業生の橋本崇世さんと精神保健福祉士科専任教員の丹家嘉仁先生です。
多機能型就労継続支援事業B型で働く精神保健福祉士の橋本さんは、
オペラ歌手を目指しドイツで3年間の留学を経験されています。
音楽療法を介して障害児と触れ合う中で、人と関わる仕事がしたいと思うようになり、精神保健福祉士を目指されました。
現在は、精神に障がいのある方が集うコミュニティカフェの運営と支援を担っておられます。
丹家先生は、大学で精神保健福祉士の資格取得後、
大学院での「社会的ひきこもり」の当事者や家族に対する支援・介入方法についての研究を経て、
現在は本校の精神保健福祉士科で教鞭をふるっています。
橋本さんからは、「神戸医療福祉専門学校中央校の精神保健福祉士科を卒業して10年になりますが、当時出会ったクラスメイトとは今では、共に支え合える仕事のパートナーとなっています。年齢や前職も様々な方と仲良くさせていただき、同じ目標に向かって過ごせた1年間は長いようで短かった様にも思います。でも、今でもこうして繋がっていられることがとても嬉しいです。」と感想を述べられていました。
丹家先生からは、「精神保健福祉士は、相手の置かれている状態に対し、同じ目線で物事を捉え共に考える視点が大切になります。まだまだ一人で悩んでおられる方や問題を抱えて不安を感じておられる方が大勢おられます。一人でも多くの方が希望を持って社会参加できるよう、より良い社会作りを共に目指しましょう。」というお話でした。
今後の橋本さんと丹家先生のご活躍をお祈りしております。
次回の講演会は、2015年10月12日(月・祝)14時~15時30分
講演内容は、『精神保健福祉士として第2の人生をスタート』です。
是非、ご参加ください。お待ちしております。