どうも、鍼灸科教員の杉本です。
みなさん、「鍼灸が出てくるマンガ」と言われてピンとくるのはありますか?
おそらくほとんどの人がすぐには思い浮かばないのではないでしょうか。
私はそんな鍼灸が出てくるマンガを集めています。

そんな数少ない鍼灸が出てくるマンガを紹介して、作品を通じて少しでも鍼灸に興味を持ってもらえればと思います。
今回はマイナーな作品を紹介してもアレなので、有名な作品から2つ紹介します。
まずは「キングダム」です。
マンガもアニメも実写映画も大ヒットの超大人気作ですが、鍼が出てきます。
出てくるのは18巻。

太后と呂不韋の秘密を知ってしまった向が、刀でお腹を刺されてしまい命からがら戻ってきて治療を受けるんですが生死を彷徨います。


(キングダム18巻 186話より)
その向を救うべく、鍼治療を受けます。
作中の説明では、鍼灸治療は当時では高級な医療行為だったそうで、庶民はとても受けられないものだったそうです。



(キングダム18巻 187話より)
エイ政の計らいもあり、鍼治療を受けたことで向は一命をとりとめ、目撃した秘密を話します。
腹部に致命的な刺し傷を負った人を鍼でどうにかするというのはなかなかですが、マンガに出てくる鍼灸はだいたいこんなもんです(笑)
なんかすごい効果が出て、体が良くなります。
これは「鍼灸治療はなんかよくわかんないけど効く」みたいなイメージがあるからでしょうね。
鍼灸も研究が進んできて、その効果も科学的に判明してきた部分もあるんですが、まだまだ未解明な部分も多いのでね。
続いての作品は「SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)」です。
こちらもマンガ・アニメが大ヒットで実写化もされた人気作です。
この作品で鍼が出てくるのは6巻。

戦いにより限界を超えて体を酷使しすぎたシンに対し、殺し屋専門の治療院にて整体師の宮バァが鍼治療をします。


(SAKAMOTO DAYS 6巻 44話より)
宮バァの治療技術は有名らしく、死んでなければだいたい治せるらしい。すごいですね。


(SAKAMOTO DAYS 6巻 44話より)
シンが鍼をめっちゃ怖がってるのとか、でも受けてみると全然痛くない、むしろ楽になってるという描写が、鍼の一般的なイメージをよく表してます。
鍼灸師として気になるのは宮バァが「整体師」と名乗っているところ。
まぁ宮バァがちゃんと鍼灸師の免許を持っているかどうか?なんてことをツッコむのはマンガにおいては野暮ですね(笑)
またこの宮バァは治すだけではなく自身も殺し屋で、26巻では戦いに参加します。

そこでは敵に鍼を刺し体を動かせなくします。


(SAKAMOTO DAYS 26巻 227話より)
これもマンガの中の鍼灸ではよくある描写で、感覚を麻痺させたり、体を動かせなくさせることはよくあります。
別に鍼に毒が仕込まれたりしてるワケでもないんですが、毒針のイメージの延長なんでしょうか?
感覚を麻痺させるというのは「鍼麻酔」のイメージもあるのかもしれません。まぁただ刺しただけでは鍼麻酔の効果は出せないんですけどね。
治療行為以外でも鍼が出てくるのは、鍼灸師の立場からするととても興味深いです。
ということで、鍼灸が出てくるマンガのお話でした。
鍼灸を含めた東洋医学の不思議さというのはマンガの世界観と合致すると、特にバトルマンガではとても使いやすいんでしょうね。
気とか目に見えないエネルギーとか。
実際まだまだ科学的に未解明な部分も多いですが、むしろそれが魅力でもあるのかなとも思います。
そんな不思議で魅力的な鍼灸を、少しでも「なんか面白そう!」と思った方は、オープンキャンパスにお越しいただき、鍼や灸に触れてみてどんなものなのかを体験していただきたいです。
誰かを助けたい!けどちょっと他の人とは違うことをやってみたい!
という方には鍼灸の世界はいい感じにハマるのではないでしょうか。
ぜひともお待ちしております。