整形靴の技術が学べる国内唯一の専門学校、整形靴科 入学事務局です。
ヨーロッパの国家資格で、『整形靴マイスター』とよばれるものがあります。
日本人の取得者は数少ないこともあり、マイスター制度について情報もあまりたくさんはありません。 そこで、整形靴科の卒業生・北川さんから特別講義の中で学生のみなさんへお話いただいた、マイスターになるための道のりをご紹介したいと思います!

北川 大介さん(29歳)
本校整形靴科卒業後3年間、日本の整形靴製作施設にて経験を積み、その後渡独し2019年にマイスター学校を卒業、今年の春に整形靴マイスター取得。 現在はドイツ ニュルンベルクの義肢装具製作会社に勤務している。
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マイスターになるには?見習い期間~ゲゼレ(職人)まで
マイスターを目指す前に、通常はアズビと呼ばれる見習い期間を3.5年間過ごす。アズビ期間の仕事は、郵便出す・コーヒー淹れる・日誌を書く…などの雑用を多く経験する。そして靴の製作に関しては、職人に付き添って働き、徐々にマイスター(親方)指導のもと仕事をしていくという。
ドイツの教育システムで特徴的なのは、仕事をしながら学校に通うハイブリッドな教育スタイル。
職業訓練学校では座学をメインに学び、同時に職場で技術を磨いていく。
例えば職業訓練学校には、中学卒業してすぐに入学した16歳から上は50代のクラスメイトまで在学することがあり、中学を卒業してすぐに入学する生徒もいることから、学校では靴関連の勉強に加え一般教養(なんと数学や体育!)も実施される。
この学校で最終試験に合格すると、「ゲゼレ」(職人)という国家資格を取得することができる。
マイスターになるには?ゲゼレ(職人)から、マイスター(親方)へ
ゲゼレを取得し、全員がマイスター学校へ進学するかというと、決してそうではない。
マイスター(親方)とは、技術・知識・経験を持ち合わせたペシャリストのこと。整形靴に関する技術や知識だけでなく、自身で開業することができたり、弟子を雇って教育することもできる。
マイスターになるための試験は4分野に分かれており、①整形靴製作 ②整形靴知識 ③経営学・法律・簿記 ④教育学 の全ての試験に合格する必要がある。
北川さんは、ドイツの奨学金制度(マイスター試験に合格したら50%は返済不要の制度)を活用し、マイスター学校に入学した。
マイスター学校では、靴作りを1から教えてくれるわけではない。
出される課題に対して靴の作り方はそれぞれの職場のやり方に委ねられるため、生徒により製作方法は異なっており、靴が完成した後に先生や生徒同志でディスカッションをする時間がとても勉強になったそうだ。
また靴が完成したら、どの生徒の靴を履きたいかを、実際に患者さんに選んでもらうシビアな世界。自分自身のこだわりを追求することはもちろんだが、北川さんは「限られた期間の中で、患者さんの求めるものを作ることの重要さも実感した」のだそうだ。
今年の5月に晴れてマイスター資格を取得した北川さんの今後の活躍に、ますます目が離せない。

日本では、国家資格としての職業はありませんが、『整形靴技術者』として活躍することは可能です。
神戸医療福祉専門学校三田校の整形靴科では、整形靴の本場の技術はもちろん、本場ヨーロッパの道具や機械設備の中で整形靴技術者を目指して学んでいただけます。
整形靴科入学に関するご相談は、お電話や三田校公式LINEからチャットでお気軽にお問い合わせください。
入学相談窓口:0120-511-294
日々の学校生活の様子は、整形靴科公式Instagram(@kobeiryo_sanda_seikeigutsu で検索)をご覧ください!
