こんにちは。
神戸医療福祉専門学校三田校 義肢装具士科4年制の山本です。
本日は、4年生で行われる重要な試験の一つ、「義肢演習(OSCE(オスキー:objective structured clinical examination:客観的臨床能力試験)」の様子をご紹介します。
OSCE(客観的臨床能力試験)とは?
義肢装具士として臨床現場へ出るためには、筆記試験で問われる「知識」だけでなく、実際に患者様と接するための「技術」、そして信頼関係を築くための「態度」が不可欠です。
本校では2011年度より、これらを客観的に評価するシステムとしてOSCEを導入しています。医学部や歯学部、薬学部などでも臨床実習の条件として採用されている試験です。
今回の課題:大腿義足の採型試験
今回のOSCEでは、大腿義足(脚の義足)の作り替えを想定した採型の実技試験を行いました。
試験会場は実際の診療室に近い環境を設定。学生一人の試験に対し、臨床経験豊富な2名の義肢装具士がつき、評価を行います。


試験終了後は評価者(義肢装具士)から、試験についてのフィードバックが行われます。

【評価のポイント】
- 身だしなみ・接遇: 清潔感はあるか、患者様に安心感を与える言葉選びができているか。大腿義足利用者さまの安全が配慮されているか。
- 身体評価・採寸: 的確な情報を収集できているか。採寸方法は適切か。
- 採型技術: 適合の良い義足を作るための土台となる、正確な型が取れているか。自身が採った型を正しく評価出来ているか。
などなど、主にこれらの項目について、評価が行われます。
質の高い教育を目指して
国家試験では測りきれない「臨床力」を、卒業前にしっかりと評価・フィードバックすること。それが、患者様に信頼される質の高い義肢装具士を世に送り出すための本校の使命だと考えています。
今回の採型試験を経て、学生たちは今後、義足の製作を行い、その義足の適合評価へと進んでいきます。 一つひとつのプロセスを大切に、一歩ずつ理想の専門職へと近づいていってほしいと思います。
受験した学生の皆様、本当にお疲れ様でした!教科書通りにはいかない対人スキルの難しさに直面しながらも、これまでに培ってきた成果を必死に発揮しようとする姿が印象的でした。
そしてご協力いただいた評価者・モデルの皆様には感謝を申し上げます。