作業療法士と理学療法士の収入(給料)とは

作業療法士の男性
  • 神戸医療福祉専門学校
    作業療法士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科は、兵庫県で唯一の4年制。
    じっくりと確実に、医療職としての専門性が身につけられます。また、作業療法士の国家試験とは別に、福祉住環境コーディネーター検定試験2級の資格獲得の機会もあります。

リハビリテーションとは、高齢者や病気・怪我による後遺症など、心身に障がいを抱えている人に対して、機能の回復や改善を目的とした訓練を行うことです。

単なる機能回復訓練と捉えられがちですが、リハビリで本当に重要なのは「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしさを取り戻すこと」。

広くいえば、機能の回復に限らず、残された能力を最大限に高めたり、身体的・精神的・社会的に、できる限り自立した生活を目指したりするために行われるすべての活動がリハビリテーションといえます。
医療業界や福祉業界の中で、患者さんの症状や状態に合わせてリハビリテーションを行っていくプロとして働くのが、作業療法士と理学療法士です。

作業療法士と理学療法士は同じ病院・施設で働くことも多い職業ですが、それぞれの収入(給料)について気になる方も多いのではないでしょうか。2職種間で収入(給料)に差はあるのか、収入面で比較したいという方もいますよね。

そこで今回は、作業療法士と理学療法士の平均的な収入(給料)から、それぞれ収入(給料)を増やしていくための方法など、さまざまな方向からお話します。

  • 神戸医療福祉専門学校 作業療法士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科は、兵庫県で唯一の4年制。
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作業療法士と理学療法士の仕事内容と平均収入(給料)

仕事をしている作業療法士はじめに、作業療法士と理学療法士の平均的な収入(給料)がどの程度なのか、見ていきましょう。

今回はどのような仕事をしているのかを紹介した上で、どれくらい収入(給料)を得ているのか、ご紹介していきたいと思います。

作業療法士の仕事内容と平均収入(給料)

まず、作業療法士の仕事内容と平均収入について解説していきます。

作業療法士の仕事内容

作業療法士は作業療法を用いてさまざまな患者さんがその人らしい生涯を送れるようにするためのリハビリテーションを行う職種です。

主に着替えや食事、家事など、日常で行うこととなる作業を重きにおいた支援や治療を行っていきます。

就職先は主に事故や病気などの後遺症が残る患者さんを対象とした身体障がい領域から、精神疾患の患者さんを対象とした精神障がい領域、高齢者を対象とした老年期障がい領域、発達が遅れている幼い子どもを対象とした発達障がい領域が挙げられます。

このように、作業療法士はさまざまな分野で活躍することができる職種と言えます。

作業療法士の仕事内容

作業療法士の平均収入(給料)

作業療法士の平均的な収入(給料)は、勤務先の規模を問わず、年収としては約390万円、平均月給は約27万円となっています。

国税庁の調査によると日本の平均年収は441万円なので、全職種の中では少しだけ低いと言えるでしょう。

ただし介護職の中だけで見ると、作業療法士の収入は高い方です。

厚生労働省の調査を元に介護職の平均月給を比較すると、次のようになります。

介護職の平均月給
職種 月給
看護職員 37万9,610円
理学療法士・作業療法士 35万8,560円
ケアマネージャー 35万320円
生活相談員・支援相談員 34万3,310円
事務職員 31万1,120円
管理栄養士・栄養士 31万9,680円
介護職員 31万5,850円
調理員 26万7,930円

このように、作業療法士は理学療法士と共に、看護職員に続いて2番目に平均月給が高いです。

そして昇給制度は、原則的に年齢と勤続年数に応じて年に1回昇給するというケースがほとんどです。

作業療法士として働いている経験年数やエリアによって違いがありますが、全国の平均としてはこの収入(給料)はある傾向です。

なので、年収とともに昇給制度がどのようになっているかを見るようにすると良いでしょう。

引用:e-Stat 政府統計の総合窓口
令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果

理学療法士の仕事内容と平均収入(給料)

続いて、理学療法士の仕事内容と平均収入について見ていきましょう。

理学療法士の仕事内容

理学療法士は、理学療法を用いて患者さんの筋力や動作の状態に合わせてリハビリテーションを行っていきます。

主に歩くことや立つこと、座ることなど日常生活を送っていく上で必要となる動作ができるように維持、もしくは改善していきます。

就職先としては、総合病院などの医療施設から、介護老人保健施設などの福祉施設、地域包括支援センター、訪問看護ステーション、スポーツ施設などが挙げられます。

超高齢社会を迎えた現在、医療分野はもちろん、福祉の領域にも活躍の場が広がってきています。

理学療法士の仕事とは

理学療法士の平均収入(給料)

理学療法士の平均的な収入(給料)は、勤務先の規模を問わず、年収としては約390万円、平均月給は約27万円となっています。

作業療法士と同じだということに気がついたでしょうか。
実は給与調査では、作業療法士と理学療法士は一緒に集計されることが多く、それぞれの収入に大きな違いはありません。

理学療法士の昇給制度も作業療法士と同じく、原則的に年齢と勤続年数に応じて年に1回昇給するというケースがほとんどです。

作業療法士と同様に、理学療法士も働いている経験年数やエリアによって違いがありますが、全国の平均としてはこの収入(給料)である傾向です。
なので、理学療法士も年収とともに昇給制度がどのようになっているか確認していきましょう。

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作業療法士・理学療法士の年齢・性別ごとの年収

ここまで作業療法士と理学療法士それぞれの収入(給料)を見てきましたが、続いて年齢と性別ごとの平均年収について見ていきましょう。

作業療法士・理学療法士の年収

これは、賃金構造基本統計調査を元に作成したグラフです。

グラフを見ると、年齢が上がるにつれて給料も上がっていくことが分かります。
男女とも30代のうちに、作業療法士と理学療法士の平均年収の390万円を超えています。

その後も右肩上がりで、50代では男女ともに年収500万円を超えます。

60歳以上で給料が下がっているのは、定年を迎えて正社員からアルバイトなどの非正規雇用になることが多いためです。

また女性は出産や子育てによって、仕事を中断したり、非正規雇用で働くことを選ぶ方が多かったりするため、男性よりやや平均年収が低くなっています。
これは作業療法士や理学療法士だけでなく、他の職種でも同じ傾向があると言えるでしょう。

作業療法士・理学療法士の施設ごとの収入

作業療法士、理学療法士の収入は働く施設によっても変わってきます。下の表でそれぞれの収入を一覧にまとめました。

施設/職種 作業療法士 理学療法士
介護施設 350〜500万円 400〜550万円
福祉施設 250〜400万円 300〜400万円
医療施設 350〜450万円 280〜700万円
訪問リハビリ 350〜600万円 400〜650万円

作業療法士、理学療法士ともに収入に大きく幅がありますね。施設ごとに詳細を見ていきましょう。

介護施設

介護施設での作業療法士の平均収入は350〜500万円、理学療法士の平均収入は400〜550万円です。作業療法士と理学療法士を比較すると理学療法士の方が50万円程度高い結果になっています。

多くの介護施設では人手が足りていないのに併せて、業界全体として収入が高い傾向にあります。施設や地域によっては、作業療法士は500万円以上、理学療法士は550万円以上を超える求人もめずらしくありません。

役職が上がるにつれて収入が上がっていくのはもちろんですが、一般社員でも平均年収を超えるケースもあります。

福祉施設

福祉施設での作業療法士の平均収入は250〜400万円、理学療法士の平均収入は300〜400万円です。作業療法士と理学療法士で、大きく収入の差はないといえます。

デイサービスや児童福祉施設などでは、その他の施設で働くよりも少し収入が低め。一般的な作業療法士、理学療法士の平均収入よりも低くなっています。

収入が低い要因は、福祉施設が営利目的ではなく福祉サービスの提供が目的であるためです。

作業療法士や理学療法士としての経験にはなりますが、昇給やボーナスもなかなか見込めないので収入といった面ではあまり条件がいいとは言えません。

医療施設

医療施設での作業療法士の平均収入は350〜450万円、理学療法士の平均収入は280〜750万円です。

理学療法士の収入が〜700万円と高くなっているのは、専門的な知識が必要となるスポーツクリニックの収入が含まれているのが要因です。

プロのアスリートを抱えるクリニックでは700万円やそれ以上の収入が期待できますが、一般医療施設や通常の整体クリニックなどと比べると競争率が高くなっています。

訪問リハビリ

訪問リハビリでの作業療法士の平均収入は350〜600万円、理学療法士の平均収入は400〜750万円です。

訪問リハビリではインセンティブ制度を取り入れているところが多く見られます。1件1時間として1日4〜5件をベースに基本給が支払われ、対応件数が増えるごとに1件につき数千円程度インセンティブが上乗せされるという計算方法です。

インセンティブ制度を導入しない代わりに基本給が高めで、昇給は会社からの評価によって決まるというところもあります。

作業療法士と理学療法士としてより収入を増やしていくためには

ガッツポーズをする男性

一般企業などと比較して、作業療法士や理学療法士では昇給やキャリアアップのイメージがしづらいのではないでしょうか?

ここでは、作業療法士や理学療法士がキャリアアップを目指していくための具体的な方法について紹介していきます。

1. 役職をつけてもらう

科長や主任など、部署の管理職として役職になるのを目指すことは、昇給やキャリアアップの方法のひとつです。

部署内はもちろん、その他の部署や科からの信頼も必要になってくるため、最低でも2年以上は勤続することを目標とするのがいいでしょう。その中で、患者や同僚とのコミュニケーションや新人の育成サポートなどに尽力し、管理職に求められるものを身につけていきましょう。

また、評価対象として注目してもらえるように、管理職を目指していく旨をしっかりと伝えておくのも大切です。

2. 条件に見合う職場に転職する

今の職場での昇給やキャリアアップが難しい場合や時間がかかってしまう場合は、自分が求める条件に合う職場に転職するのも近道です。

より大きな病院や、昇給制度・評価制度がしっかりと整った職場に移動すれば、現在の職場よりスムーズにキャリアアップを目指すことができるでしょう。

ただし、あまり短いスパンで職場を変えすぎると、長く働けない人だと判断されて採用の際に不利になってしまいます。そのため、1つの職場につき1年は勤続するつもりで転職活動に励みましょう。

3. 独立する

現場で培った知識や経験を活かして、独立するという手もあります。

独立する際の選択肢として、

  • 訪問介護やデイサービスの事業所を立ち上げる
  • 整体院やリラクゼーションサロンを開業する
  • フリーランスとして働く

などがあります。

訪問介護やデイサービスの事業所は、基準となる人員や設備を満たせば、誰でも開業できます。

整体院やリラクゼーションサロンも特別な資格なしで開業が可能。作業療法士や理学療法士としての経験を活かして、利用客の体調不良にアプローチできます。

それぞれ、経営者としての知識や考え方も必要になることや、開業してすぐの利益はなかなか見込めないことなど、乗り越えるべきことは数多くありますが、将来的な収入のアップは期待できるでしょう。

また、フリーランスとしての作業療法士・理学療法士については複数の事業所を掛け持って経験を積めること、医療・介護従事者向けの講習や講演会を行えること、スケジュールを自分で調整できることなど、メリットがたくさんあります。

ただし、事業所に対して自身で営業をかけなければならず、そのためにSNSを活用したりホームページを作成したりするといった一手間が必要になってきます。

フリーランスとしての独立は、自分で情報を発信することも同時に楽しめる人に向いているかもしれません。

作業療法士は担当領域を広げていくのも大切

作業療法士がキャリアアップを目指していく場合、異動の申し出や転職によって担当できる領域を広げていくことを重視するといいでしょう。

作業療法士の特徴として、一度その施設で特定の分野を担当すると、その分野には特化して詳しくなりますが、その他の分野について学びきれないことが挙げられます。

そのため、さまざまな分野に精通した作業療法士は重宝され、キャリアアップを目指しやすくなるでしょう。

さまざまな分野を理解していることで、管理や指導にあたるポジションにも近づけます。

一つの分野に特化することもスキルアップとしては効果的ですが、あくまでもキャリアアップするという意味では幅広い分野に精通していた方がいいと言えるでしょう。

理学療法士は専門性を極めていく

キャリアアップを目指していく上で、作業療法士は担当分野を広げていくことがポイントと述べましたが、理学療法士の場合は反対に、専門性を極めていくことがポイントになってきます。

理学療法士としての専門性を極めていく方法には

  • 勉強会や研修会に参加する
  • 「認定理学療法士」「専門理学療法士」といった資格を取得する

などがあります。

勉強会や研修会への参加は比較的簡単ですが、難易度が高いのが認定理学療法士や専門理学療法士の資格取得です。

資格を取得した後も期間内に条件を満たさなければ資格の更新ができないなど、条件も厳しい上に、理学療法士の中でもこの資格を持っている人はごくわずかです。

その分、市場価値も高くなるため、理学療法士のキャリアアップには有効と言えるでしょう。

神戸医療福祉専門学校なら作業療法士・理学療法士について学べる

学生が希望する就職先に合格するための国家試験対策を、1年次からスタートし、本番の試験を想定した模試を実施してくれるので、国家資格である理学療法士の合格率がなんと97.1%(2019年度実績)、作業療法士も91.3%(2019年度)と非常に高い数字となっています。

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作業療法士・理学療法士についての気になるQ&A

ここまで作業療法士と理学療法士の収入について比較してきましたが、ここからは収入以外の面で気になるポイントについてQ&A形式で解説していきます。

Q. 作業療法士と理学療法士、どっちの方が目指しやすい?

A. 難易度はどちらもほとんど変わりません。

令和3年に行われた試験の合格率は以下の通りです。

作業療法士 理学療法士
81.3% 79.0%

令和3年度だけで見ると理学療法士の方が合格率が低く思えますが、この数年はどちらも例年80%前後の合格率となっています。

それぞれの資格を取るまでの流れや学習内容をリサーチした上で、どちらの資格を取るか判断してみるといいかもしれません。

作業療法士になるには
理学療法士になるには

Q. 作業療法士と理学療法士はそれぞれどんな人に向いている?

A. 作業療法士は人の気持ちに寄り添って心のサポートをするのが得意な人、理学療法士は体力があってポジティブなコミュニケーションが取れる人に向いています。

作業療法士は、日常の細かい動作に不便がある人に対するサポートです。精神的なサポートも仕事のひとつになるので、患者の様子に敏感に気付き、寄り添える人が向いているでしょう。

作業療法士自身の心が健康であることも大切なので、うまくいかないことなどをあまりにも思い詰めてしまう人はつらいことがあるかもしれません。

理学療法士は、歩く・座るなどの大きな動作に不便がある人に対するサポートです。患者や患者の家族に対するポジティブなコミュニケーションが大切になってきます。

また、人の体を支えてリハビリを行なっていくので、シンプルに体力を使います。体力に自信がある人に特に向いていると言えるでしょう。

作業療法士に向いている人とは?
理学療法士に向いている人・適正とは

作業療法士・理学療法士の需要は今後も高まる

作業療法士も理学療法士も、元々は医療の分野を中心に活躍してきましたが、介護施設や地域包括支援センターなど、福祉の分野へも活躍を広げています。

また高齢化社会が進む中で、高齢者へのリハビリテーションの需要は今後も高まっていくでしょう。

介護業界では、介護職員処遇改善加算という職員の給料アップの施策によって、人材確保が進められています。

勤務先によって違いはありますが、作業療法士と理学療法士も加算の対象になることが多いです。
つまり、作業療法士と理学療法士の給料アップも進んでいるということです。

まとめ

今回は患者さんの症状や状態に合わせてリハビリテーションを行っていくプロである作業療法士と理学療法士の収入(給料)について、さまざまな方向から見ていきました。

作業療法士と理学療法士で平均的な収入(給料)にはあまり違いはないということが分かったと思います。

職場によって年収や昇給は異なる現状ですので、収入(給料)に関してどちらの職種がより有利であるということはなさそうです。いずれにしても、プロとしての知識・技術を高め専門性を磨くことでキャリアアップを目指せる職業といえるでしょう。

作業療法士を目指すなら神戸医療福祉専門学校で学びませんか?

神戸医療福祉専門学校の作業療法士科では、国家試験の合格率が91.3%(2019年度実績)と高く、就職率はなんと100%(2019年度実)です。

4年制で基礎にしっかり時間をかけて段階的に無理なくレベルを高めていくことでき、卒業時には大学卒業と同等の称号「高度専門士」が附与されます。

卒業生の声

「チーム医療が徹底されていて、患者さん一人ひとりに質の高い医療を提供できることにひかれました。」(2018年度卒業)

「医療チームのなかで、患者さんの生活に寄り添う役割」(2016年度卒業)

「入学時から憧れていた児童や精神科領域へ進む」(2016年度卒業)

>>卒業生の声の詳細はこちら

ご興味がある方はぜひ以下のリンクより学校の詳細をご覧ください!

監修・運営者情報

監修・運営者<神戸医療福祉専門学校 中央校>
鍼灸・介護・精神
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