こんにちは、神戸医療福祉専門学校三田校 作業療法士科です!
先日、作業療法士科3年生の「テクニカルエイド演習」の授業を行いました。
💡テクニカルエイドとは
テクニカルエイドとは、対象者の方が安全で快適な生活を送るために活用する福祉用具のことです。作業療法士は、対象者の身体機能や生活環境に合わせて適切な福祉用具を選び、活用方法を提案する重要な役割を担っています。
今回の授業では、「寝たきりを防ぐための移乗(いじょう)支援」をテーマに、さまざまな福祉用具を実際に体験しながら学びました。
🪄天井走行リフトを使った移乗
天井に設置されたレールを移動する「天井走行リフト」を使用し、対象者の方をベッドから浴室へ移動する場面を想定した実習を行いました。

学生たちは、利用する方の身体をしっかり支えながら、安全かつ安心して移動していただくための操作方法を学びました。リフトを活用することで、対象者の負担だけでなく、介護を行う方の身体的負担も大きく軽減できることを体感しました。
☀️床走行式リフトによる移乗支援
続いて、床走行式リフトを使用し、全身に麻痺がある対象者の方がベッドからリクライニング車イスへ移る場面を体験しました。
介助者が無理に抱え上げるのではなく、福祉用具を活用することで安全に移乗できることを学びました。学生たちは、対象者役と介助者役の両方を経験しながら、それぞれの立場で感じる安心感や不安についても考える機会となりました。

📍スライディングボード・スライディングシートの活用
さらに、スライディングボードとスライディングシートを使用した移動支援も行いました。
スライディングボードは、ベッドと車イスの間に橋をかけるように設置し、お尻を滑らせながら移動する福祉用具です。腕の力を活用できる方にとって、自立した移乗を支援する有効な方法となります。

また、スライディングシートを活用して、ベッド上での体の移動も体験しました。わずかな摩擦の違いによって、介助する側・される側の負担が大きく変わることを実感することができました。
✨作業療法士に求められる「引き出し」の多さ
対象者の方の身体状況や生活環境、介護を行うご家族の状況は一人ひとり異なります。
そのため作業療法士には、「この方法しかない」ではなく、多くの移乗方法や福祉用具の知識を持ち、その方に最も適した方法を提案できる力が求められます。
今回の授業を通して学生たちは、移乗支援にはさまざまな選択肢があることを学びました。そして、そのたくさんの「引き出し」の中から、対象者の方が安全に、そして自分らしい生活を続けられる方法を考えることこそが、作業療法士の大切な役割であることを実感しました。
本校では、実際の福祉用具に触れながら学ぶ実践的な授業を通して、現場で活躍できる作業療法士の育成を目指しています。
皆さんも一度オープンキャンパスに来て本校の作業療法士科を体験してみませんか?