こんにちは!
作業療法士科教員の渡辺です。
今回は作業療法士科3年生で2週に渡って行われた「ハンドセラピー」の授業をご紹介します。
この授業では、ハンドセラピーに長く携わっておられる現場の作業療法士の先生に来て頂き、手のリハビリに関する知識や技術を学び、作業療法士としての実践力を高めることを目指しています。

どんな授業か見てみよう!
授業では、まず手や腕の関節の動かし方を解剖学や運動学を基礎に、リハビリテーションの具体的なアプローチ方法として学びました。
後半は、指の変形予防と矯正のためのスプリント(指の簡易ギプス)製作実習を行います。

この実習を通じて、患者さん一人ひとりの状態に合わせたスプリントを作る技術を身につけます。
熱湯で温めて柔らかくなった専用の材料を使用し、手指にフィットする形に加工していきます。
このプロセスは患者さんの手の状態に合わせていく繊細さが求められるだけでなく、材料が柔らかい時間内に製作するというスピードも求められるため、センスと集中力が求められるんです!

学生たちが完成したスプリントを見て、お互いにアドバイスをし合う姿がとても印象的でした。
この実習を通して、患者さんの手の形に合わせて作る大変さを体感するだけでなく、完成した時の達成感から、自分の技術をもっと磨きたいと思う学生も多かったようです。
ハンドセラピーの授業を通して、知識と技術を深め、やがて将来の臨床現場で多くの患者さんのサポートに役立ってくれることでしょう。
今後も授業での活動をブログで紹介していきますので、ぜひお楽しみに!