こんにちは、神戸医療福祉専門学校三田校 作業療法士科教員の田村です!
先日、作業療法士科3年生の授業で、「BADS(バッズ)」という評価方法の演習を行いました。 正式名称は『遂行機能障害症候群の行動評価』という、名前の検査です。
私たち作業療法士は、対象者の方が日常生活や社会生活を円滑に送るための支援を行います。そのためには、身体の動きだけでなく、「計画を立てる」「優先順位を考える」「状況に合わせて行動を変える」といった、頭の中の「段取りする力(遂行機能)」を適切に評価することがとても重要になります。
📍BADS(バッズ)ってどんな検査?
BADSは、脳卒中や頭部外傷などによって「うまく段取りが立てられなくなってしまった状態(遂行機能障害)」を調べる検査です。
プリントの上で行う一般的なテストだけでは分かりにくい、「実際の生活の中でどんな困りごとが起きるのか」を評価できるのが大きな特徴です。検査では、途中でルールが変わったときに対応できるか、効率よく問題を解決できるかなどを確認していきます。
👀学生同士で「検査する側」「受ける側」を体験!
演習では、学生同士がペアになり、一方が「作業療法士役(検査者)」、もう一方が「対象者役」となって、実際の道具を使いながら検査手順を進めました。


検査者役の学生からは
「言葉だけでわかりやすく説明するのって難しい!」
「相手の反応を見ながら正確に記録する大切さを実感した」という声が上がりました。
一方、対象者役を体験した学生からは
「途中でルールが変わると、一気に頭が混乱した…」
「思った以上に頭を使う力が必要なんだな」
といった気づきがあったようです。
実際に体験してみることで、単なるテストの点数だけでは見えてこない「対象者の方のリアルな困りごと」や、検査時の声かけ・配慮の工夫について、身をもって理解を深めることができました。
💡評価はゴールではなく、支援のスタート!

作業療法士にとって、検査をして結果を出すことはゴールではなく、支援をスタートするための第一歩です。
得られた結果をもとに、「どんな場面でつまずきやすいのか」「生活しやすくするためにどんな工夫や練習が必要なのか」を考えることこそが、作業療法士の腕の見せ所でもあります。
今回の演習を通して学生たちは、この障害が日常の暮らしや仕事に与える影響を深く理解すると同時に、一人ひとりに寄り添った支援を組み立てるプロ視点を養うことができました。
🌟おわりに
神戸医療福祉専門学校三田校の作業療法士科では、教科書の知識だけでなく、こうした実践的な演習を通して、臨床の現場で即戦力となる力を育んでいます。
3年生はいよいよ、実際の病院や施設で行う「臨床実習」や「国家試験」に向けた学びが本格化していきます。今回のBADS演習で得た学びを活かし、患者様の生活を優しく・力強く支えられる作業療法士を目指して、これからも一緒に頑張っていきましょう!