みなさん、こんにちは! 義肢装具士科教員の鎌田です。
今回は…
世界における義肢装具界
についてのお話をお届けしたいと思います!
4月24日~27日にMexicoのGuadalajara(グアダラハラ)市で開催された
『2023 国際義肢装具協会(ISPO)世界大会 in Mexico』
のご報告です。
お伝えしたいことが盛りだくさんのため、
1・2日目 と 3・4日目
に分けてお伝えしていきます!
今回は【part1】!
1日目と2日目について、お届けしますね。
「ISPO」とは?
私たち義肢装具士が所属する団体は国内にいくつかありますが、
実は海外にもあります。
世界中の義肢装具に関係する人達が所属している非常に大きな団体で、「ISPO」(The International Society for Prosthetics and Orthotics、日本名:国際義肢装具協会)といいます。
この団体による国際的な会議は2年に1度、世界のどこかで開催されます。
世界中から義肢装具に関する最新の研究報告や機器などが集まる非常に活気ある学術大会です。
2019年にはなんと神戸で開催され、その際は本校教員と学生もサポートに走り回りました!
懐かしいです。

そして今回はMexicoのGuadalajara(グアダラハラ)での開催でした。
日本からは24名もの義肢装具に携わる人が参加されました。
三田校からは学科長の佐々木先生と私の2名が参加しています。
いざ、メキシコへ!
メキシコは日本の裏側。
私が自宅を出たのが日本時間の朝9時で、
現地のホテルに到着したのは翌日の15時。
そう、30時間の旅路でした・・・。
日本からアメリカのダラスを経由し、メキシコへやってきました。
日本との時差は15時間です。
2020年から最近までは新型コロナの感染拡大の影響で国際的な会議などはほぼオンライン開催でした。
今回は本当に久しぶりの対面での国際大会で、それだけで気持ちが高揚します!!
毎日眠れないかも・・・と思っていたら、
本当に全然眠れませんでした!(時差ボケで)

この時期のメキシコの気候は最高です。
日中は20度~25度くらいで、ほとんど雨も降りません。湿気もないので大会期間中もずっととても気持ちの良い毎日でした。
いよいよ、ISPO世界大会へ参加!
大会初日の朝は、とにかく「久しぶり!!」がそこら中で聞かれました。
特に学科長の佐々木先生は世界中に知り合いだらけなので、
くるくると回転しながらハイタッチに大忙しです!!
みんなこの時をどれほど待っていたことか、と感慨深いものがあります。
私もここ数年オンラインでしか会っていなかった方々ともようやくリアルで会えました。
なんか画面上の印象とはちょっと違うものですね。
その方の持つ「雰囲気」はやはり生でお会いしなければ分からないものです。
さらに親しみが沸いて、仲良くなれました!
メキシコらしい賑やかな開会式の後、様々な講演、研究発表、展示などが始まりました。
自分が担当している講義に関する情報や機器は特に気になります。
私は義手や下肢装具、それから世界の教育事情を中心に情報収集を行いました。

義肢、装具ともに本当に多くのデバイスが
3Dプリンターによって製作されています。
今回の世界大会でも、たくさん紹介がされました。
*タトゥー入りの義手用シリコングローブ

*カラフルな片側支柱の下肢装具

*滑らかに動く筋電義手

などなど!
とにかく3Dプリンターの技術進歩には驚かされました。
義肢、装具ともに本当に多くのデバイスが3Dプリンターによって製作されています。
これからはそういった技術によって更に時間短縮、コスト削減、再現性の高さ、早期のリハビリへのアプローチなどが当たり前になると確信しました。

食事会😋
現地では日本人参加者が集まって食事会をし、美味しいメキシコ料理を堪能しました。
と言っても、メニューがスペイン語なので自分がオーダーしたものは出てくるまで何かよくわかりません。
頼んだもの全てがチーズまみれの人も・・・笑。

海外でこうやって日本人同士集まると、不思議と皆さんとの距離がグッと近くなります。
なんだか「日本人もみんなで義肢装具業界盛り上げていきましょうね」という士気が高まる感じもあり、私はこの雰囲気が大好きです。
私は海外での日本人との出会いに人生を変えてもらったことが何度もあります。
今回もそのような出会いがあり、本当に感謝するばかりでした。
part1はここまで!
次回、part2では、3日目、4日目の模様をお伝えします。
パーティやセレモニー等
まだまだご紹介していきますよ!
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