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【鍼灸科の豆知識シリーズ】                 ③もう悩まない☆夏のあせもの対処法

鍼灸科/中央校

2022.7.16

こんにちは!神戸医療福祉専門学校中央校の鍼灸科 笹尾 可那です☆

セミの鳴き声が響き渡り、夏真っ盛りという感じですね!

夏はレジャーの季節!いっぱい遊んで、汗をかいて楽しい思い出をたくさん作りたいところですが、楽しいばかりではない夏ならではの悩みも・・・その一つが「あせも」です。汗をたくさんかいた後に放置していると出てくる小さな水疱やかゆみで、正確には「汗疹(かんしん)」といいます。あせもは、赤ちゃんや子供によくみられる皮膚疾患ですが、最近はこの猛暑で、子供だけでなく大人も「あせも」に悩まされる人が増えています。

今回は「あせも」について、ちょっと東洋医学の内容も織り交ぜながら原因や対処法をご紹介していきますね♪

 

1.あせもは何故おこる?

人は熱くなると汗をかくことで体温を調節します。外気温が高くなり体温が高くなると、当然汗の量が増えるわけですが、大量に汗をかいたときは、汗を排出する管である汗管(かんかん)が一時的につまってしまい、外に出られなくなった汗が皮膚にこもって水疱やかゆみをひきおこします。

こうした状態によって引き起こされる肌のトラブルを一般的に「あせも」といいます。

 

2.あせもにもタイプがある?

あせもとひとことでいっても、実はタイプによって3種類の「あせも」があります。

・透明なプチプチタイプ

これは汗が皮膚の表面に近い部分にたまることによって、でてくるタイプのあせもで、「水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)」といいます。かゆみや赤味はなく、透明なプチプチした小さな水疱ができて数日で乾燥して枯れていきます。

・赤味のあるブツブツタイプ

一般的に「あせも」と認識されているのはこのタイプのあせもで、「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」といいます。赤味のある水疱が生じ、かゆみを伴って皮膚がヒリヒリとするような痛みが生じます。

・広範囲に敷石のように赤く盛り上がるタイプ

これは紅色汗疹を繰り返すことで生じるあせもで「深在性汗疹(しんざいせいかんしん)」といいます。なだらかな盛り上がりが敷石のように広がるのが特徴で、赤味やかゆみはそれほど強くありませんが、汗を排出できなくなっている状態であり、体温があがると熱中症を引き起こすリスクが高まるため注意が必要です。

 

3.あせもの対処法は?

・汗をかいたまま放置せず、すぐに拭きとる、またはシャワーで洗い流す

・衣類や寝具は通気性がよく吸汗・速乾に優れた素材を選ぶ

・辛いものやアルコールの摂取をひかえる

・あせもを掻き破らない(入浴時はよく泡立てた石鹸でやさしく洗い、タオルなどでゴシゴシこすらずに、そっと水気をふきとるようにする)

・日頃からじわっと汗をかく程度の適度な運動や入浴で発汗機能を徐々に高めるようにする

 

4.東洋医学と皮膚疾患

東洋医学では皮膚のトラブルは「肺」と関連していると考えられています。(ここでいう「肺」は東洋医学の「肺」であり、西洋医学でいう「肺」とは異なります。)肺の働きが低下すると皮膚にある汗腺や皮脂腺から老廃物を排泄する働きが低下し、皮膚の内部に汗や老廃物がたまって様々なトラブルをひきおこします。東洋医学ではこうして皮膚にたまった厄介なものを「湿熱」と呼びます。湿熱が皮膚にこもると皮膚が赤くなり、水疱や痒みが生じます。

そのため東洋医学では、肺の働きを改善することで、汗疹をはじめとして様々な皮膚のトラブルの治療を行います。今回は鍼灸師が皮膚疾患の治療で使うツボを3つご紹介します。

 

・太淵(たいえん)

太淵は手首の付け根にあるツボで親指側のくぼみにあるツボです。このツボは「肺経」とよばれる「肺」とつながる道にあるツボで、鼻水や鼻づまり、咽の痛みなどにも効果的です。

 

・肩髃(けんぐう)

腕を前にならえの状態で挙げたときに肩の付け根にできる前側のくぼみにあるツボです。古来よりニキビや吹き出物、湿疹、かゆみ、便秘に効果のあるツボとしてよく使われます。また肩にあるツボなので肩の痛みにも効果的です。

 

・委中(いちゅう)

 膝の裏の真ん中にあるツボで身体にある余分や熱をとり、尿の出をよくして、老廃物を流す効果があります。また腰痛にとても効果的なツボなので、立ち仕事やよく歩いて疲れた日は特に念入りにツボを刺激してあげると良いでしょう。

 

いかがでしたか?

あせもになったら市販の薬や皮膚科を受診される方がほとんどだと思いますが、鍼灸治療も体内から

アプローチして皮膚を強く健康にすることで、「あせも」になりにくい体質に導くことができます。

もし繰り返す「あせも」で毎年悩まされているなら、今年は東洋医学で体質改善という選択肢も考えて

みてはいかがでしょうか?

 

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