神戸医療福祉専門学校三田校 言語聴覚士科の今岡です。
8月8日(土)、兵庫県立聴覚障害者情報センターで開催された
「きこえない・きこえにくいこどものサマースクール2026」に、
言語聴覚士科1年生5名・2年生5名の計10名が参加しました!

本校は昨年度に続き、午後のワークショップ「音に反応するおもちゃ作り」を担当。
学生たちが自ら企画し、子どもたちと一緒に楽しめる内容を準備しました。今回の参加は、小児領域の理解を深める学びの一環として位置づけており、2年生は見学実習前の貴重な経験、1年生は初めての小児領域の学びとなりました。
【午前:講演「出会いを通して広がる世界」】
午前は、先天性難聴で人工内耳を装用されている笹倉さんの講演
『出会いを通して広がる世界 ~自己決定から育てる 生きる力~』
を聴講しました。
笹倉さんは、難聴児としての経験を交えながら、
・自分で選ぶ「自己決定」の大切さ
・周囲の人との出会いが世界を広げてくれること
・できないではなく「どう工夫するか」という視点
・支援者に求められるコミュニケーションの姿勢
について丁寧に語ってくださいました。

資料では、
「聞こえないからできないのではなく、環境によって力の発揮しやすさは変わる」
という言葉が示されており、学生たちは“支援とは環境を整えること”という本質を強く感じ取っていました。
また、
・聞こえないことは周囲には伝わりにくい
・本人が受け止めきれないと必要な配慮につながらない
・できないことを努力不足と誤解されてしまうことがある
・自分を責めないことが大切
といった難聴児が直面するリアルな課題が語られ、学生たちは支援者としての視点を深めていました。
さらに笹倉さんは、子どもたちへ向けて
・一人ではありません。困った時、支えてくれる人がいた
・聞こえ方も体験も苦手も、みんな違っていい
・比べなくていい。自分のペースで進んでいい
・諦めなくていい。うまくいかない日があっても、また一歩ずつ進めばいい
という温かいメッセージを伝えられました。
学生たちは、
“子どもが自分らしく生きられるように支援すること”
“違いを尊重すること”
の大切さを改めて感じていました。
🎶【午後:学生11名が2グループに分かれて活動】
📍 Aグループ
13:00〜14:00 小学生対象「困りごとを伝えてみよう」講座の見学・補助
14:00〜15:00 「音に反応するおもちゃ作り」企画の担当

📍 Bグループ
13:00〜15:00 中高生対象「アサーションで人間関係を円滑に」講座の見学・補助


学生たちは、子どもたちの様子を見守りながら、必要に応じて講師との橋渡しを行うなど、言語聴覚士としてのコミュニケーション支援を体験的に学んでいました。
👀【学生が企画したワークショップ】
午後のワークショップでは、学生たちが以下の企画を準備しました。
① 音が鳴るサイコロで動物のまねっこ
投げると音が鳴る大きなサイコロを使い、出た動物の動きをみんなでまねっこ!

② 音がする魚釣り
牛乳パックの魚が「エサに食らいつく瞬間」に音が鳴る仕掛け。
子どもたちが大喜びで何度も挑戦していました。

③ 工作
・吹いたらカエルの鳴き声が出るおもちゃ
・声を出すと動くおもちゃ

音の変化に合わせて動く仕掛けに、子どもたちは興味津々。
学生たちも一緒に作りながら、ことば・音・コミュニケーションの関係を学びました。

🎈【学生の声】
参加した学生たちからこんな声が👀
・音への反応が一人ひとり違っていて、とても勉強になりました
・小児領域の支援の難しさと楽しさを実感しました
・子どもたちの笑顔が嬉しくて、もっと勉強したいと思いました
【まとめ】
今回のサマースクールは、
県の専門機関 × 言語聴覚士科 × 子どもたち
がつながる貴重な学びの場となりました。
学生たちは
・小児領域の理解
・難聴児支援の実際
・コミュニケーション支援の工夫
・自己決定を支える環境づくり
・“違いを尊重する支援”の大切さ
を体験的に学ぶことができました。
2年生は見学実習への良いステップとなり、1年生は初めての小児領域の学びとして、それぞれにとって大きな成長のある1日となりました。